去る12月1日、渋谷のRed Bull Studios Tokyoにて、Dropboxによる「Unleash the World's Creative Energy」イベントが開催された。Dropboxと聞くと個人向けのクラウドストレージサービスと思いがちだが、最近は企業向けのファイルコラボレーションや社内外をまたいだチームコラボレーションのための「新しい働き方を実現するワークスペース」を展開している。
今回のイベントは、クリエイティブや電子音楽の創造プロセスコアを支えるという、Dropboxプラットフォーム紹介がメインテーマだ。
Dropboxは無料で使えるBASICサービスのほかに、個人向けではPlusとProfessionalという有料サービスも提供している。最上位のProfessionalはエンタープライズ向け機能も利用可能。最低で3ユーザーの契約が必要な企業向けプランでなくても、多くの機能を利用できるのがメリットだ。
Professionalになると、BASICでは2GBしか使えなかったストレージが1TBまで増える。加えて、PCのフォルダからはファイルが見えるが、ローカルストレージには保存されておらず、必要なときだけDropboxから取得してくるスマートシンクや、共有リンクの管理、そして後述するShowcaseが使える。
Dropboxは高速なデータ同期が特徴だ。例えば仮に、転送途中でノートPCをスリープしても、次回に最初から同期作業をやり直さない。次回は、前回の途中から自動で残りのデータを転送する差分同期や、アップロード完了前に共有リンクからダウンロードを開始できるストリーミング同期などもある。
今年から提供が始まっているコラボレーション機能としてDropbox PaperとDropbox Showcaseも紹介。前者はチームでアイディア出しや作業を分担して行えるツールであり、クリーンなUIとみんなでサクサク使え、他のWebサービスも連動して使える(Dropbox Paperは全ユーザーが利用可能)。
一方、Dropbox Showcaseは、ドキュメントや制作物を作成する途中から、クライアントに「こんな感じにできた」というものを見せるためのツール。画像や動画、音楽などの素材をまとめて一つのURLで渡せるため、内容が更新されてもURLが変わらない点が特徴だ。こちらは企業向けとProfessionalユーザー限定となっている。