音質に疎い人も良さがわかる

映画でこれだけ迫力があるなら……と次はライブDVDを視聴。こちらも思った通り、体験のグレードがぐっと上がります。ライブ会場にいるかのような感覚です。これがSRS-WS1のようなコンパクトなガジェット一つで実現できるのだからすばらしいですね。

めちゃくちゃ高級な機材をそろえればもっと感動的な音になるのかもしれませんが、そこまでそろえるのはハードルが高いという人にとって、SRS-WS1は非常にコストパフォーマンスに優れた選択肢だと思いました。

  • SRS-WS1

    コンテンツに没入する筆者

また、マンション住まいの方にもおすすめです。SRS-WS1ならどれだけ迫力ある音で聞いてもしょせんは首周りの話。隣の部屋に漏れる心配もほぼありません。さすがに同じ部屋にいる人には聞こえますけどね。音が漏れないだけなら普通のヘッドホンを使えばいいのですが、それではSRS-WS1と同じ体験は得られないですし、個人的に長時間つけてより疲れないのはSRS-WS1でした。

ちなみにBluetoothやWi-Fiがついているわけではないので、そうしたワイヤレス接続を利用して音楽を再生するといった使い方はできません。

それから、何でもかんでも迫力が増すわけではなくて、試しに見てみたテレビのバラエティ番組はいまいちパッとしませんでした。笑い声やSEを再生してもあまり意味がないようです。

  • SRS-WS1

    SRS-WS1。来客にも使ってもらいたくなる

ということで、SRS-WS1は映画やライブDVDなど、もともと迫力のあるサウンドのパワーをさらに増幅して、映画館のような音に近づけるためのガジェットといえるでしょう。音質が向上するというよりも音の体験そのものが変わるので、筆者のような音質に疎いタイプでもはっきりと違いがわかります。

自宅に人を招いたときに使ってもらうと、確実に「おおっ」という反応が得られるでしょう。そういった点からも、スマートスピーカーやVRと同様、未来を感じられる製品です。