今年8月開催の「第15回全日本国民的美少女コンテスト」で8万150通からグランプリに選ばれた京都府出身の14歳・井本彩花。3年ぶりとなる同コンテストは30周年記念大会と位置付けられ、井本はファイナリスト21人の中から勝ち抜き、ステージ上で涙を流しながら「こんな私がグランプリを獲るとは思わなかった」と素直な気持ちを口にした。
デビューからわずか3カ月あまりの井本に、とんでもない話が舞い込む。12月7日放送のテレビ朝日系ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(毎週木曜21:00~21:54)第9話のゲスト出演。高視聴率連発の人気シリーズ、しかも同事務所の大先輩・米倉涼子とガッツリ共演シーンがあるという大役だ。
演じるのは、プリマを夢見る13歳のバレエ少女・九重遥。バレエの選考会を目前に負傷するが、米倉演じる天才外科医・大門が救いの手を差し伸べる。小1からバレエ教室に通い、役柄と同じような経験もしたという井本。"緊張知らず"な彼女が流してきた涙の数々は、間違いなく今回の役柄にも投影されている。
役柄と重なるバレエとケガ
――記念すべき初ドラマ。大役でしたね。
はい。撮影は昨日、無事に終わりました。初めてのドラマなので最初は緊張していたんですけど、監督やスタッフさんもすごく優しくて、少しずつリラックスしていきました。
――自宅でセリフの練習をしたそうですね。家族に見られないように。
どうやったら覚えられるのかなと考えて。やっぱり何回も読んだ方が話の内容も頭に入るし一番かと思って、繰り返し読みました。
――演じた九重遥は、どのような女の子でしたか?
すごく負けず嫌いな女の子です。足が痛くてもお母さんに心配を掛けたくないので隠したりして。私もバレエで足を痛めた時、お母さんには内緒にしていたのですごく似ていると思います。
――全日本国民的美少女コンテストの応募もそうですが、小学校1年生からはじめたバレエもお母さんの勧めだったそうですね。
小さい頃から踊ることが好きだったので、お母さんが勧めてくれました。
――なぜここまで続けられたと思いますか?
やっぱり、楽しいからだと思います。楽しいからずっとやりたい、続けたい。先生に指導されてできるようになった時や、ずっと練習を積み重ねてきた踊りを人前で披露して達成感を味わう時、楽しさを感じます。
でも、つらいこともあります(笑)。先生に言われたことがなかなかできなくて、悔しくて泣いたことなんか何度も。私も一度足をケガしたことがあって、病院に行ったら骨にヒビが入っていました。
でも、先生からは「治りかけ」と言われて(笑)。ヒビが入ったまま、ずっとバレエをしていたみたいです。
"緊張知らず"の本音
――全日本国民的美少女コンテストのステージでは緊張しなかったそうですね。それもバレエで定期的に舞台に上がっていたからだと。
そうですね。姿勢が良くなって体が柔らかくなりますし、バレエやっていてよかったと思います。私が通っていた教室は1年に2回発表会があって、春が「くるみ割り人形」や「白鳥の湖」を数人で、秋は一人の演技です。
――最初にステージに立った時のことは覚えていますか?
確か天使の役でした。でも、全然緊張しなくて(笑)。もともと緊張しないタイプなのかもしれません。周りからも「緊張しないね」とよく言われるんですが、内心は緊張してるんです。表に出ないだけで(笑)。
――ドラマで共演した大先輩、米倉涼子さんとはどのような初対面だったんですか?
初めてお会いしたのは、撮影現場の見学をさせていただいた時。それこそ本当に緊張しながら見ていたら、「バレエやってるの?」と話し掛けてくださって、すごくうれしかったです。