漫画は? 雑誌は? Kindleに向き、不向きのコンテンツ

では肝心のコンテンツ体験はどうなのでしょうか? 活字本は言わずもがな、快適に読書できます。以前「Kindle Paperwhite」を見たとき、電子ペーパー特有のページめくりでのモワッとした白黒反転に違和感があり、手を出せなかったことがありました。しかし新Kindle Oasisでは、想像以上にサクサクとページをめくることができます。

電子ペーパーのKindleでも、漫画が意外と読みやすかったのは大きな発見でした。最初は描き込みの多いコンテンツだと白黒反転が気になりましたが、一瞬で画面が切り替わるので、すぐに違和感はなくなりました。サイズも7インチあるので、本体を横に持って見開きで読むこともできます。紙の漫画よりコンパクトな端末で、紙の漫画に近い読書体験ができる時代になったんですねぇ……。

  • Kindle Oasis

    画面の縦横は「表示設定」から変更できます。ただ横画面はコンテンツのみに適用され、ホーム画面やライブラリなどは縦画面表示のままです。なお横向きの場合、デフォルトではボタンの設定とページの進行方向が逆なので、右ボタンで前ページ、左ボタンで次ページの設定に変更することをオススメします

ただ、さすがに写真が多い実用書や雑誌は厳しい……。雑誌は文字サイズも小さいので、Kindleに限らずディスプレイサイズは最低10インチ前後はほしいところ。そもそも電子ペーパーは白黒表示なので、カラー表示が必須のコンテンツは諦めたほうがよさそうです。

入浴中はボタンで快適にページめくり

肝心のお風呂では、物理ボタンのおかげで、手が濡れていてもスムーズにページをめくることができました。新しいKindle OasisはIPX8等級の防水機能を備えるため、水深2mまで最大60分耐えられるようです。

  • Kindle Oasis

    入浴剤がつくと汚れますし、故障の原因になる可能性があるため、基本的には水面より上に持ち上げて使っています

Kindle Oasisなら手も目も疲れにくく、リラックスして読書できるので、入浴中に使う端末として相性バッチリ。早くすべての出版社が電子書籍に対応してくれないかなあと願っています。何度も読み返す本は紙でもちゃんと買いますしね。

読書専用端末に3万円超えはちょっと勇気がいりますが、プライム会員かつKindle端末ユーザーは、毎月1冊が無料で読める「Kindleオーナー ライブラリー」制度もあるので、今後の書籍代を先に払ってしまう感覚でKindle Oasisを買うのもいいかなと迷っています。個人的には、12月8日に始まるサイバーマンデーセールでの割引も期待したいところ。

一方、読書好きな人へクリスマスプレゼントとして贈るなら、最適な価格帯ではないでしょうか。Kindle Oasisなら、価格分の快適な読書体験が味わえることは間違いありません。