働き方改革で増える個人PCの「プロ利用」

「働き方改革」により個人のPCを仕事に持ち込む機会が増えている。そこで個人向けPCにも、法人向けのセキュリティ機能が搭載されつつある。

ノートPCの盗み見を防ぐ機能が「HP Sure View」だ。斜めから見ると画面が真っ白になるため、移動中や外出先で画面から機密情報を盗まれる「ビジュアルハッキング」を防ぐことができる。これまでHPは法人向けに提供してきたが、個人向けPCでも選択できるようになった。

  • 「HP Sure View」の画像

    斜めから見ると画面が真っ白になる「HP Sure View」

これまでは画面に装着する「プライバシーフィルター」もあったが、HPは画面に機能を組み込むことで、キーを押すだけで有効化できるのが特徴だ。正面から見ても画面はわずかに白濁するものの、不要になれば簡単にオフにできる。

また、OSの「Windows 10」もこれまでは個人向けがHome、法人向けはProと棲み分けていた。だがHPは個人向けモデルでもWindows 10 Proを選択できるようにしたという。Proは法人向けの管理機能が強化されており、個人のPCを企業内ネットワークにつなぐ場合でも安心して利用できる。

働き方改革によりいつでもどこでも働けるようになれば、出社せずに自宅で仕事を済ませることで育児や介護と両立するなど、多様なライフスタイルが実現する。HPはビジネスPC製品において、個人向けと法人向けの間にあった壁を取り払うことで新しい時代に対応しようというわけだ。