通信簿には「落ち着きのない子」
――ところで、ご自身の小学生時代は、役柄と同じでリーダー格でしたか?
ないない! 俺は一人っ子だったんで、周りに構ってもらいたいから、自分からよくチャチャを入れてましたよ。よく覚えているのは、女の子にちょっかい出して、羽交い締めにされて「痛てて!」なんて言いながら、それでもうれしかったみたいな(笑)
――いじられキャラという感じですか?
そうだね。よく通信簿には「落ち着きのない子」って書いてあったよ。でも、落ち着きのない子って好奇心旺盛な子なんですよ。それだけいろんなものに興味を持ってる人間だから落ち着かないのであって、思い返すと、いつも循環バスに乗って同じところをぐるぐる回って外をずっと見てたりとか、地元の川越から東上線に乗って、バスとは違う景色を見て、池袋に着いたらすぐ帰りの電車に乗ってまた外を見てるとかしてましたからね。そういう好奇心というか、冒険心があるんだよね。
――小学校3年生と、来年1年生になるお子様がいらっしゃいますが、ご自身の子供時代と似ている部分はありますか?
下の子の落ち着きの無さというか、ペラペラいろんなことを話してるのは、俺に似てるのかなと思ったりするね(笑)。お兄ちゃんも、なんかっていうと物を作り始めるんだけど、自分の好きなものに没頭するところなんかは、似てるのかなぁと思ったりするね。
――役では、奥さんにぞんざいな扱いをされる男を演じていますが、実生活ではいかがですか?
さすがにあんな風にはされないね(笑)。記念日にはちゃんと祝ってくれるし。ただうちは妻(篠原涼子)も働いてるから、台所のことや子供の送り迎えを含めて、それぞれができないことは、お互いを助けながら、補い合いながらやるようにしてますよ。
良い芝居が同窓生へのお返し
――同窓会というのは、行かれますか?
高校の同窓会が多いんですけど、時間があったら顔を出すようにしてます。でも、こういう職業だから、行くと必ずこっちが中心になっちゃう(笑)。だから、来年の2月に川越で『屋根の上のヴァイオリン弾き』の公演を3回やるんだけど、ほとんどチケットが売れたらしい。やっぱり地元で、同じ学校だった人間とか大量に来るんだろうなと思うから、舞台の上で良い芝居を見せてあげることが、俺にとっては同窓生としてのお返しかなと思ったりするね。
――こういうドラマをやると、また会いたいなと思ったりするのでは?
そうだね。うちの裏にいたオクトミくんとかも会いたいな。とてもいい子でね、家にテレビもラジオも一切ない厳しい家庭だったんだよ。お兄ちゃんはまだそこに住んでるんだけどね。あと、トミちゃんは何してるかなぁ。アライちゃんとはよく八百屋の裏の倉庫で遊んだけど、もうその店は無くなっちゃてね…
――どんどん名前が出てきますね!
本当だね(笑)