関ジャニ∞・丸山隆平主演の映画『泥棒役者』が、11月18日より公開される。かつてともに泥棒をしていた畠山(宮川大輔)から脅され、仕方なく豪邸に忍び込んだはじめ(丸山)は、豪邸の主人や訪問者に出会う度に、絵本作家や編集者、豪邸の主人と間違えられ、どんどんカオスな状況になってしまう。
それぞれの勘違いが絡み合いながら展開する同作の脚本・監督を手掛けたのは、人気脚本家の西田征史。丸山とは、舞台でともに作品を作り上げてから、友人関係でもあるという。第2作目となる監督作品に挑んだ西田に、丸山の印象や、脚本を書いている上で心がけていることを聞いた。
初対面から打ち解けられた
――丸山さんとすごく仲が良いということですが、舞台『BOB』(12年)で初対面の時の印象はいかがでしたか?
初めからすっと仲良くなれました。本当は、お互い人見知りなんですよね。だからこそ違和感のない距離感で、一緒にいられたのだと思います。テンションが高い時は高いんですけど、普段のなんてことない会話ができる。ウマが合うのは、最初から感じていました。そこから普通に飲みに行く仲間になって、仕事のことは全然考えてなかったですね。友達関係でした。
――友人関係を続ける中で、この作品に丸山さんがぴったりだと思われたんですね。
はい、丸山くんはこの役の持つ寂しさとユーモラスさ、両方を持っているんじゃないかなと思い、お願いしました。
――それは普段の丸山さんの姿からぴったりと思われたのでしょうか。それとも、タレント・役者としての丸山さんですか?
普段の姿かもしれません。みんな世の中に出している顔が全てではないだろうし、実はすごくよく考えて悩む人でもあるので、役に近いんじゃないかなと思っています。
――オファーした時の反応はいかがでしたか?
最初に話したのは、正式なオファーじゃないタイミングだったので「嬉しいです。楽しみに待っています」という感じでした。彼は「どんな役なんですか?」とか聞かない性格なんです。話が進むにつれて、だんだん「本当にやるんだ」と実感していったのではないかと思います。
――皆さんで丸山さんのお家で台本読みをされたと聞いて、あまり他の現場では聞かないことなのかなと思いました。
そうですね、個人的なつながりを利用しました(笑)。お互いのためになるかなと思ったんですよ。公式行事になると、スタッフも含めてきちんとスケジュールを押さえなきゃいけないけど、そんな大げさなことではなく、「2人ですり合わせできたらいいよね」と話をしたら、丸山くんが「うちでやりますか」と言ってくれて、さらに市村(正親)さんと(宮川)大輔さんが加わってくださいました。