5G時代、さまざまな業界に変革が訪れる
前述の通り、5Gはサブ6GHzやミリ波を使うため、伝送距離が短くなる。そのため、エリア構築のベースとなるのはLTEだ。既存のLTE技術は拡張が続けられ、IoTや自動車向けのLTE技術やギガビットLTEなどが利用される。
ギガビットLTEは、世界で39の事業者が開発を表明しており、24カ国で提供が計画中または試験中だ。すでにギガビットLTE対応のスマートフォンは10機種登場しており、クラウドとのデータ通信が高速化される。Amon氏は、Googleのサービスなど、大容量データが必要なサービスに有効だと指摘する。
そして5G時代では、スマートフォン以外にもモバイル技術をどんどん投入。想定されているのは、自動車、モバイルPC、IoT、ネットワーキングなどだ。例えば、自動車ではインフォテイメントだけでなく、自動車の情報もセルラーV2Xによってネットワーク経由で活用される。
IoT向けでは、すでにQualcommのチップが15億規模で使われており、Cat-M1、Cat-NB1といったLTE IoTがモバイルエコシステムをさらに拡張する、とAmon氏。
Amon氏は5G時代に向け、Qualcommが継続して貢献していくというアピールをするとともに、さまざまな業界に対する変革が訪れるとして、関係各社の取り組みにも期待している。