今回は11つの新しい機能がSneaksで披露された。この一つ一つをチェックしていこう。今回Sneaksを一緒に楽しんだのは、米国のドラマ『シリコンバレー』にも登場し、自身もAdobeのウェブデザインツールDreamweaverを使っていたというクメイル・ナンジアニだった。
なお、プロジェクト名はハッシュタグになっており、Twitterでその反響を計測している。AdobeのYouTubeチャンネルでは、各プレゼンテーションをビデオにまとめているので、気になった作品があれば見てみて欲しい。
- ProjectScribbler - 白黒のイラストをカラーにできる。膨大な人の顔などのデータを学習させてアルゴリズムを作り、イラストの形や濃淡に応じて最適な色を決定し、塗りつぶす。機械学習によって塗り絵を完成させることができるというイメージ。
#ProjectScribbler: Adobe MAX 2017 (Sneak Peeks) | Adobe Creative Cloud |
- SceneStitch - フォトストックサービスなどから、風景写真の選択領域に最適な要素を見つけ、合成する候補を挙げてくれる。例えば、公園の手前の住宅地を選択すると、湖やテニスコートなどを合成した画像を自動生成する。
#SceneStitch: Adobe MAX 2017 (Sneak Peeks) | Adobe Creative Cloud |
- PhysicsPak - ある領域を、あらかじめ選んであるシェイプで埋め尽くすことができるアルゴリズム。シェイプがお互いに重ならないよう向きを調整しながら大きさを拡大させていき、できた隙間も他のシェイプが当てはめられる。
#PhysicsPak: Adobe MAX 2017 (Sneak Peeks) | Adobe Creative Cloud |
- PlayfullPalette - これまでのデジタルツールのカラーピッカーで実現が難しかった複数の色の中間色を、パレットの上で絵の具を混ぜ合わせる感覚で実現する。特にペイント系のユーザーにとっては喜ばれるアイディアだ。
#PlayfulPalette: Adobe MAX 2017 (Sneak Peeks) (Sneak Peeks) | Adobe Creative Cloud |
- SonicScape - VR向けの360度の映像と音声は別々の機材で収録することが多いが、その位置合わせを正確に行うことができるツール。映像の上に音を色でマッピングし、ビジュアルで音と映像の位置合わせを行える。
#SonicScape: Adobe MAX 2017 (Sneak Peeks) | Adobe Creative Cloud |
- ProjectSidewinder - 再びVRに関する機能。固定カメラによる360度VR映像では、体が左右に傾いたりしゃがんだりすると、これまでの映像では視点の変化が反映されなかった。この機能では映像の深度を解析し、視点移動を映像に反映させられる。
#ProjectSidewinder: Adobe MAX 2017 (Sneak Peeks) | Adobe Creative Cloud |
- ProjectLincoln - データビジュアライゼーションを非常に素早く行えるツール。データからビジュアルを考えてきたこれまでとは異なり、ビジュアルを考えてデータを当てはめるワークフローを、プログラミングなしで実現できる。
#ProjectLincoln: Adobe MAX 2017 (Sneak Peeks) | Adobe Creative Cloud |
- ProjectQuick3D - インターン生によるツール。Adobe Stockに収録されている3Dモデルを、簡単な手書きのスケッチで検索して呼び出すことができる。
#ProjectQuick3D: Adobe MAX 2017 (Sneak Peeks) | Adobe Creative Cloud |
- ProjectDeepFill - コンテンツに応じて塗りつぶすPhotoshopの編集機能に、より深い機械学習によるコンテンツ分析を加え、一層、自然な仕上がりにすることができる。岩の丸い隙間をハート型にしても自然な合成が可能だった。
#ProjectDeepFill: Adobe MAX 2017 (Sneak Peeks) | Adobe Creative Cloud |
- ProjectPuppetron - 元となるイラストを選ぶと、セルフィーやポートレート写真をそのテイストに変換してくれる。イラストや絵画だけでなく、銅像のようなマテリアルの質感に変換することもできる。
#ProjectPuppetron: Adobe MAX 2017 (Sneak Peeks) | Adobe Creative Cloud |
- ProjectCloak - 写真では、Photoshopの「コンテンツに応じて削除」機能を使い、写真の前面にかかってしまった電柱や人を消すことができるが、これをAfter Effectsでビデオで実現しようというアイディア。1枚ずつのフレーム編集しなくても、連続的に消し続けてくれる。
#ProjectCloak: Adobe MAX 2017 (Sneak Peeks) | Adobe Creative Cloud |