発売からすでに1年が経とうとしているPolar M600だが、ポラールの齊藤氏は、同製品を使った”心拍トレーニング”について詳しく紹介した。
また、それによれば、最大心拍数(=220-年齢)に対して何%でトレーニングするかによって身体に現れる効果は変わるのだという。「例えば60~70%のZONE 2で運動すれば脂肪をエネルギーに変えられる。70~80%のZONE 3では糖やグリコーゲンを消費します」(齊藤氏)。ZONEを意識しながら運動することで、怪我を未然に防止でき、効果的なトレーニングにも役立てることができるとした。
ロジクール クラスターカテゴリマネージャーの黄佑仁氏は、Jaybird FREEDOM 2について、高音質6mmドライバーと世界最小クラスの超小型ハウジングを搭載している点、頭の後ろでケーブルの長さを調整できる点、オリジナルアプリで音質をカスタマイズできる点などを特長として挙げた。
発表会には、Jaybirdに所属するプロランナーの川内鮮輝氏も登壇した。川内氏は「最強市民ランナー」と呼ばれる川内優輝選手の実弟。多数のウルトラマラソンで優勝経験のある川内鮮輝氏が紹介したのは、Polar M600とJaybird FREEDOM 2を使ったトレーニング方法だった。
Polar M600とJaybird FREEDOM 2を使ったトレーニング
「ここ最近、Polar M600で心拍数を測りながらトレーニングしています」と川内氏。まずは走行ペースと心拍数、運動強度をまとめた表をスライドで紹介した。「運動強度65%未満は、ウォーキングなど余裕のある運動を行っているときです。65~75%はゆとりペース、ジョギングをしているときですね。75~85%はマラソンペース。1kmを4分で走るウルトラマラソンのペースなら、心拍数は150、運動強度は77%になります」(川内氏)。
なるほどこのように、あらかじめ走行ペース、心拍数、運動強度を表にまとめておけば、Polar M600で心拍数を確認するだけでいつでも現在の走行ペースが分かる。
ここで、ランニングと音楽の関係についても言及した。「人は心拍数と同じテンポの曲を聞きながら走ると、心地よく感じるそうです。これによりトレーニングを楽しむことができ、その効果も高めることができます」と川内氏。いまから実際にデモで紹介します、とルームランナーを使って走り始めた。
これを応用すれば、変則的なトレーニングも快適に行うことができるという。「音楽のプレイリストをつくるときに、bpm(心拍数)が低めの曲から高めの曲に移るように調整すれば、ビルドアップ走の練習を行うことができます。高い曲、低い曲を交互にもってくることで、変化速トレーニングの練習も行えます」と川内氏。楽しくトレーニングを行うための参考にしていただければ、と説明していた。