サムスン電子ジャパンは10月26日、「Galaxy Note8」の発売記念イベントを開催した。ペン入力が特徴の「Note」シリーズは、日本では実に3年ぶりの新機種になる。

最大のライバルは、同じく大画面が特徴の「iPhone X」だ。その予約開始に先んじて発売にこぎ着けたNote8だが、果たして対抗できるのだろうか。

NTTドコモとKDDIから10月26日に発売された「Galaxy Note8」

日本では3年ぶりとなる「Note」の新機種

Galaxy Note8は、サムスン電子が8月に米ニューヨークで発表したGalaxy Noteシリーズの最新機種だ。同じくフラグシップのGalaxy Sシリーズと並ぶ、同社の最上位ラインになる。

ニューヨークでの「Galaxy Note8」の発表会。ステージ3面を使った広大なスクリーンが圧巻だった

だが、日本で最後に発売されたNoteシリーズは2014年10月の「Galaxy Note Edge」だ。翌年にサムスンは「Galaxy Note5」を発表したが、日本での発売は見送られた。

2016年には1つモデル番号を飛ばした「Galaxy Note7」が登場したが、バッテリーの不具合が世界的な問題に発展。日本でもNTTドコモとKDDIが冬モデルとして発売を予定していたが、直前で断念したという経緯がある。

この3年間で、サムスンの製品ラインアップにも変化が起きた。かつてのNoteシリーズは、当時としては貴重な「大画面スマホ」としても人気を博していたが、サムスンはSシリーズにも大画面の「Galaxy S8+」を投入するなど、需要に応えてきた。だが、ペン入力は依然としてNoteシリーズだけの特徴だ。

Note8の国内価格はドコモ版、KDDI版ともに12万円前後と高価だが、ドコモはMNP客向けの「月々サポート」を月額4158円×24回に設定した。2年間で約10万円という割引額は、iPhone Xの約1.8倍だ。この破格のオファーにより、他キャリアに移ってしまったNoteユーザーにラブコールを送る構えだ。

ドコモの発表会では「M」が注目を浴びたが、Note8には異例の「月サポ」を設定してきた