「日野ポンチョEV」は電気モーターと静音性を重視
続いて紹介するのは日野自動車のブース。東京都墨田区、東京都羽村市、石川県小松市で営業運行中の「日野ポンチョEV」が展示されていた。電気モーターなので走行中に二酸化炭素が発生せず、静音性にも自信があるそうだ。
「日野ポンチョEV」は、約10kmの運行ルートを1運行ごとに充電する「高頻度充電コンセプト」にもとづいた設計だ。全長6.99m、全幅2.08m、全高3.1mで、定員は乗務員含めて36人、座席は11席となっている。
バスの中は、小型といえど広々とした印象を受ける。座席の一部をはね上げシートにしたところ、車いす・ベビーカーでもスムーズに乗車できるようになり、バリアフリーにも特化しているようだ。日野自動車ブースでは他にも、子供たちによる「未来のトラック・バス」のイラストが展示されている。
商業車の矜持を持つ、いすゞ「エルガ」
いすゞブースでは、「FD-SI」「ISUZU 6×6」「エルフ EV」などを紹介。大型路線バスの「エルガ」も出展されていた。
「エルガ」は今年8月、平成28年排出ガス規制に適合した改良版が発売された。LEDヘッドランプも配備し、夜間の視認性向上にも努めている。こちらは全長11.13m、全幅2.485m、全高3.045mで、定員は乗務員含めて87人、座席は29席となっている。
内装はバリアフリーを意識しており、優先席まわりの安全性を確保。運転席の足回りも広めに設計されている。展示車両の至る所に、コンセプトワードである「運ぶの時代に、できること。」が書かれており、商用車を作り続ける気概を感じさせた。
三菱ふそう、約10年ぶりに進化した「エアロクイーン」が登場
「LIGHT UP TOMORROW」をテーマにした三菱ふそうでは、大型観光バスの「エアロクイーン」を展示していた。約10年ぶりにリニューアルを果たしたモデルだという。
新世代エンジンと独自AMT「ShiftPilot」を搭載したことで、国内大型観光バス初となる全車AMT化を果たす。エンジンに直列6気筒7.7L「6S10」型を搭載したことで、平成28年排出ガス規制にも適合した。三菱ふそうのブースでは、「エアロクイーン」の車内で「FUSO Future TOKYO Experience」というVR体験を行っている。