東急といえば、沿線との関わりを深めている。10月9日にも、東急池上線を全線無料にするという取り組みを行い、沿線地元への経済効果を波及させた。事前にこの取り組みを取材させていただいたが、「あまり目立った観光資源のない池上線に、無料だからといって人が集まるだろうか」と考えていた。ところがフタを開けてみれば、多くの観光客が訪れ、数多くのニュースで採り上げられていたほどだ。
欽ちゃんもプロジェクトを応援
さらに援軍が現れた。タレントの欽ちゃんこと、萩本欽一氏だ。このプロジェクトは賛助会員を募って運営されるが、その第一号が萩本氏となった。萩本氏は渋谷に住んでいたことがあり、その後、浅草に移ったが、コント55号のルーツは渋谷にあったそうだ。いつもは、ギャラをもらってこうしたイベントに参加するが、今回は賛助金を払って参加したと、会場を笑わせた。
筆者は、最後に土屋氏と会話させていただいた。すると早速、「渋谷の写真、お持ちではないですか? あればぜひ提供してください」と頼まれた。記憶を紐解くと、確か数枚あったことを思い出した。だが、そもそも1964年ではなく1980年代に撮影したものだし、学生仲間と悪ふざけをして、ハチ公の噴水(今はない)に飛び込んだものだ。当時、そうしたノリが許される風潮があったとしても恥は恥。この写真をみつけたら、墓に持っていこうと心に決めた。