日本ファイナンシャル・プランナーズ協会は10月19日、「働く若者のくらしとお金に関する調査2017」を発表した。調査は9月1~10日、全国の20歳~34歳の就業者を対象にインターネットで行われ、有効回答から1,200名(男女各5歳区切りごとに200名ずつ)を抽出した。

働く若者のくらしと仕事

現在の就業形態を聞いたところ、「正規社員・職員」が58.8%、「契約・派遣」は8.8%、「バイト・パート」は25.6%となり、働く若者の3割超が非正規雇用で働いていることがわかった。

「現在の就業形態」

次に、配偶者と子どもの有無、子どもの成長段階から分類したライフステージを確認した。結果は、「独身期」が77.8%、配偶者はいるが子どもがいない「夫婦期」は7.4%、18歳未満の子どもがいる「子育て期」が14.8%、子どもが18歳以上の「子どもの自立期」が0.1%だった。

「ライフステージ分類」

「独身期」の割合を年齢別にみると、年齢が上がるに連れて徐々に少なくなるものの、30代前半でも65.8%が独身という結果に。また、居住地域別でみると、「関東」が最も高く81.4%、就業形態別では「契約・派遣」が最も高く、実に91.4%にのぼった。

「働き方について」

続いて、被雇用者である1,118名に対し、働き方はフルタイム勤務か短時間勤務かを尋ねたところ、「フルタイム勤務」が78.4%、「短時間勤務」が21.6%となった。

男性の「フルタイム勤務」の割合をライフステージ別にみると、「独身期」で81.7%、「夫婦期」で100.0%、「子育て期」で97.5%と、結婚後もほとんどの男性がフルタイムで働いていることが明らかに。一方、女性のフルタイム率は「独身期」で75.5%、「夫婦期」で58.2%、「子育て期」で60.0%となり、男性の家事や子育てへの参画促進が叫ばれているものの、現状は"夫がフルタイムで仕事に注力し、妻が短時間勤務で夫を支える"という状況であることが浮き彫りとなった。