日本では「Mate 10 Pro」投入
その後、リチャード・ユー氏によって、Mate 10シリーズの価格(以下、欧州での価格)と発売時期が発表された。
Mate 10は、RAMが4GB、内蔵ストレージが64GBのモデルは699ユーロ。Mate 10 Proは、RAMが6GB、内蔵ストレージが128GBのモデルは799ユーロ。そしてMate 10 Proをベースとした「PORSCHE DESIGN HUAWEI Mate 10」は、RAMが6GB、内蔵ストレージが256GBで、1,395ユーロ。発売時期は全モデルとも2017年11月を予定。そして、この3モデルのうち、Mate 10 Proのみ、日本での発売を予定していることが公表された。
今回の発表会では、基本的にはMate 10シリーズのハードウェアや機能面の紹介が中心となり、iPhone XやiPhone 8 Plus、Galaxy Note8などとの比較も多用しつつ、かなり競合を意識した内容となっていた。ただ、革新的なAI機能は盛り込まれておらず、既に競合製品などで実現されているAI機能などを、Kirin 970搭載によってブラッシュアップかつ高速化したようなものが多く、イノベーションという点ではやや物足りないと感じたのも事実。
それでも、完成度は従来モデルを大きく凌駕しており、リチャード・ユー氏の言葉からも、Mate 10シリーズにかなりの自信を持っている様子がひしひしと伝わってきた。価格的にも競合製品に対する優位性は保たれており、ハイエンドスマートフォン市場での地位をさらに高める製品となりそうだ。なお、各製品の詳しい仕様は、実機ハンズオンレポートと合わせ、別記事で紹介する。