少子化が進んだ未来の日本を舞台に、政府が国民の遺伝子情報を分析し最良の結婚相手を通知する、という設定で人気のコミック『恋と嘘』。原作とは違うキャラクターのアナザーストーリーとして実写映画化され、10月14日より公開される。
森川葵演じるヒロインの女子高生・仁坂葵と、"最高"の幼なじみである司馬優翔、葵の政府通知の相手で"最良"の結婚相手である高千穂蒼佑の3人が、恋に悩みながら成長していく姿を描く同作。今回は、司馬役の北村匠海(DISH//)、高千穂役の佐藤寛太(劇団EXILE)に、作品について話を聞いた。
ゲームがきっかけで打ち解けた
――写真撮影の時もお二人、仲が良さそうでしたね。
北村:仲良いですね。
佐藤:……本当ですか?
北村:あのね、そのボケ、僕もしようかと思ってた(笑)。
――初共演ですが、すぐに打ち解けたんですか?
北村:寛太くんが、僕の心をこじ開けてくれたから。
佐藤:ゲームが僕らの心をつないでくれました(笑)。すごく難しいゲームがあって「クリア止まってるんだよね」と話したら「僕、もう全クリアした」と言われて。
北村:「4回くらいクリアしたよ」って。
佐藤:ゲーマーの中でも"死にゲー"と言われている、なかなかクリアできないゲームなんですよ。
北村:ゲームオーバーになる回数が尋常じゃないから、くじけない心、折れない心が大事なんです。
佐藤:僕の家で交代交代でやりました(笑)。
――ゲームきっかけで、家に行くくらいの仲になったんですね。
北村:ゲームってすごいんですよ! 葵ちゃんもゲームが好きで。
佐藤:ゲームがきっかけで、3人の会話が生まれました。
声のトーンが似てる2人
――お互いの俳優としての印象はいかがでしたか?
北村:まず、声のトーンが似てる! と思いました。本読みで互いの様子を見て、次の段階からは2人とも変化をつけていました。同世代の俳優として、同じ感覚を持っていると思いました。
佐藤:私服もオシャレだし、趣味のカメラとか、ものづくりが好きな姿勢がすごい。僕も匠海くんの影響でカメラを始めましたし、先日も小技を教えてもらって。演者だけど、撮る側の目線も考えていて、2人が激突するシーンでは全体の画を考えた時に「立ち位置が逆のほうが見栄えがいい」と提案もしてくれました。
――刺激を受けましたか?
佐藤:そうですね! 映画を観るのが好きなので、匠海くんの作品も観ていて、スクリーンの中の人と一緒にできるのはすごく楽しみだったし、ワクワクしていました。
――それは熱列な……
佐藤:ラブコールでしょ?(笑)
北村:(笑) 現場の空気感ってすごく大事だと思うんですけど、寛太くんが空気を作ってくれてたんだと思います。監督も寛太くんがいないときに「いや~あいつ小学生だよな~」って寛太くんの話ばっかりするし(笑)。
佐藤:言ってたね(笑)。ずっと言われてる!
北村:2人での芝居がなかなかなかったから、寛太くんのいない現場で寛太くんの話を聞くことが多かったんですけど、現場の明るい空気を作ってくれてたなと思いました。
佐藤:前半は本当に一緒のシーンがなかったよね。作品を観て、葵ちゃんが匠海くんと一緒の時に、僕の時と全然違う顔をするんだな、女優さんとしてすごいと思いました。
北村:葵ちゃんはすごいよね。
――ちょっと作中の2人の感じに似てますね。
佐藤:嫉妬ってやつですね。
北村:嫉妬したね、ちょっと。でも僕は今、現場(『OVER DRIVE』)一緒だから!
佐藤:うちの先輩と一緒だもんね。
北村:そうそうそう、町田(啓太)さん。仲良くなった。
佐藤:優しいんだよ、これがまた。