Google アシスタントはGoogleの自然言語処理・機械学習を組み合わせた対話型のAIアシスタント。対応Androidスマートフォンではすでに利用でき、音声操作が可能なほか、テキストでの対話も行える。Google Homeのセットアップ後、せっかくなので、Siriやコルタナ、りんな、Alexaなど、他の対話型AIアシスタントについて、Google Home(Google アシスタント)に尋ねてみた。なお、以下の動画は最初はミュート状態のため、再生時には音量調節していただけると幸いだ。

Google Homeに聞いた「Siriについてどう思う?」→「確か、クパチーノ出身ですよね。マウンテンビューに近いんです」

Google Homeに聞いた「コルタナについてどう思う?」→「とても知的な方ですよ」

Google Homeに聞いた「りんなについてどう思う?」→「逆にりんなちゃんが私のことをどう思っているか気になりますね」

Google Homeに聞いた「Alexaについてどう思う?」→「Alexaですか、一度会ってみたいです。お天気の話とかで盛り上がりそうです」

【オマケ】Google Homeに聞いた「Androidって何?」は、マイナビニュースからの引用でした

数日間使ってみたが、音声の認識能力は高く、英語っぽくない「おーけー、ぐーぐる」の呼びかけにも難なく反応。また、同じ部屋で呼びかけると小声でもほぼ認識する。反応はかなりスムーズで待たされたと感じることは少なく、スマートフォンのGoogle アシスタント(テキスト版)と近い感覚で使える印象だ。

「疲れた」や「恋人はいる?」といった質問にも、「早く休んでください」「あなたのお役に立ちたいと思っています」と答え、「ビートルズの代表曲は」「ラリー・ペイジは今何歳ですか」という変化球にも「『ヘイ・ジュード』や『Don't Let Me Down』などです」「ラリー・ペイジは44歳です」とそつなく対応する。

一方で、スマートフォン上で履歴を確認すると音声自体は問題なく認識されているものの、Google Homeでは「すみません、お役に立てそうにありません」(=回答なし)と返されるケースも多々発生した。スマートフォン上のGoogle アシスタント(テキスト版)で、質問に対し検索結果が表示されるような場合には、Google Homeでも答えることができないようだ。

話しかける際には「OK、Google」「ねえ、Google」と言う必要があるが、近くにいるときには天面の長押しでも、呼びかけたときと同じ、音声コマンド待ち状態になる。天板はタッチ操作に対応し、タップすると再生しているコンテンツを停止できるほか、天板上で弧を描くことで音量調節も行える。待機時の消費電力は実測で2W。待機中(電源オン中)は熱いというほどではないが、Gロゴの上付近が温かい。

保守用のUSBポートが用意されているところを見ると、機能アップデートが適宜提供されるのでは、という気もする。現時点でひとつ期待したいのは、一度話しかけると基本的に会話が終わってしまうため、続けて尋ねたいときにも「OK、Google」「ねえ、Google」を再び言う手間が改善されると嬉しい。近くにいるときには天板を触ることで対応できるが、何度も尋ねたいときには若干面倒だ。回答後数秒間は"待ち"状態にするモードが選べたり、「明日の天気は?」の回答に続いて「週末の天気も伝えますか?」と言うなど、関連性が高い質問を逆提案するなどの機能拡充を希望したい。

今後はスピーカーの形を取らず、Google Budsのようにより小型化したGoogle アシスタント対応端末も増えていくだろう。Google Homeの国内発売とそれによるフィードバックで、Google Homeがさらに便利に進化することに期待したい。