サクサク感が楽しい「レバーフライ」

ひとつ目は、「ひさご家阿部」の「レバーフライ」(税込150円/テイクアウトは2本から)。薄くしたレバーをフライにしているため、おやつ感覚で楽しめる。人気が高く、売り切れてしまうこともあるという。絶対に食べてみたい場合は予約しておこう。

「レバーフライ」(税込150円、テイクアウトは2本から)。染みたソースが駄菓子のカツを思い起こさせる

薄くて食べやすい。あまりレバーぽくはないが、食べ進めるとレバーの風味がしてくる

●information
ひさご家阿部
東京都中央区佃3-1-12

肉肉しい肉専門店で焼豚!

金色の看板の下、人々が吸い込まれるように入っていく店があった。入り口には「たかさご名物やき豚」の文字が踊る。ハッと気づくと筆者も店の中にいた。ここは「肉のたかさご」という肉専門店で、生肉のほかにコロッケなどのお惣菜も豊富だ。しかしこれだけ自信たっぷりに「やき豚」と書かれているからには焼豚を賞味したい。

タコ糸に縛られ、こんがりとした焼豚は大変魅力的なのだが、結構な金額になってしまううえ、そのままかじって歩くわけにもいかない。今回は、スライスしてタレをつけた「あぶり焼豚」(税別600円/100g)をチョイス。

「あぶり焼豚」(税別600円/100g、写真は109g)。その場で食べたい場合は爪楊枝をつけてもらおう

●information
肉のたかさご
東京都中央区佃2-21-6

もんじゃ案内所にも立ち寄ろう

月島もんじゃストリートは壱番街から四番街までに区画分けされている。横道に入ったところにも店があり、ひと通り歩いてみても全体を把握するのは大変だ。そんな時には、一番街の入り口にある「月島もんじゃ振興会協同組合」を訪れよう。組合加盟店53軒(2017年2月現在)と、それぞれの店主からのメッセージが載ったマップをもらえる。

「月島もんじゃ煎餅」(税込500円)。えび・いか・キャベツ入り!! パッケージは「はがし」の形

ここでは案内だけでなく、お土産も販売している。家で楽しめる「おみやげ用もんじゃ焼きセット」(もち明太子ソース味 税込1,200円、ソース味 税込1,000円)や、もんじゃ風味のおせんべい「月島もんじゃ煎餅」(税込500円)などがある。お土産用もんじゃ焼きセットには、もんじゃ焼きに付き物の小さなヘラ「もんじゃはがし」が2本付いている。

もんじゃ風味のおせんべい。思い出にいい

●information
月島もんじゃ振興会協同組合
東京都中央区月島1-8-1

もんじゃの後はジェラートですっきり!

「もんじゃを食べに来た!」とは言え、最後は「すっきり」でしめたい。そんな時に立ち寄りたいのが「Gelateria Luana(ジェラテリア・ルアナ)」だ。ガラスケースには色とりどりのジェラートが並ぶ。特にミルク、ほうじ茶、ピスタチオが人気だそうだ。シングルは税込400円、ダブルなら税込500円となる。

さっぱりしたい人には果物系ジェラートもオススメ。写真はラズベリーのシングル(シングル税込400円、ダブル税込500円)。店先のベンチに座ってゆっくり味わいたい

●information
Gelateria Luana(ジェラテリア・ルアナ)
東京都中央区月島1-10-4

月島には昭和の菓子パン「メロンパン」がよく似合う

子供の頃、誰もが一度は食べたであろう「メロンパン」。丸みを帯びた形と、子どもの手に少し余るような大きさにワクワクしたものだ。そんなメロンパンを販売する店が、月島もんじゃストリートには2軒ある。そのひとつ「東京メロンパン」で、一番人気はオーソドックスな「東京メロンパン」(税込180円)だそうだが、数量限定の「いちご」(税込180円)を見つけた。

一番人気はオーソドックスな「東京メロンパン」(税込180円)。写真は数量限定の「いちご」(税込180円)。外はさっくり、パンはふんわり。ほのかないちごの香りでほんわか気分に

メロンパンの「ラスク」(税込150円)。通常のラスクよりもさらにサクサクと軽い食感

●information
東京メロンパン
東京都中央区月島1-6-11

今回は、「もんじゃ」と名の付くものはもんじゃ煎餅ぐらいしか紹介していないという、月島の記事にあるまじき展開となっているのだが、訪れた際にはもちろんもんじゃも楽しんでもらいたい。筆者としては、散策後のシメとしてのもんじゃもオツなものだと思った。

月島もんじゃストリートは、日が落ちるにつれて彩りを増していく。夜空に灯るあかりの色合いといい、漂うソースの香りといい、お祭りの中を歩いているような心持ちだ。それも月島らしい下町情緒の一部といえるだろう。

筆者プロフィール: 木口 マリ

執筆、編集、翻訳も手がけるフォトグラファー。旅に出る度になぜかいろいろな国の友人が増え、街を歩けばお年寄りが寄ってくる体質を持つ。現在は旅・街・いきものを中心として活動。自身のがん治療体験を時にマジメに、時にユーモラスに綴ったブログ「ハッピーな療養生活のススメ」も絶賛公開中。