auショップの制服が10月から新しくなった(沖縄セルラー電話では11月1日から)。ユーザーにはあまり関係のなさそうな話だが、実はユニフォームの変更にはちょっとした意味があるようだ。

新ユニフォームは男女合計42パターン

auショップの新制服はビームスの制服向けブランド「Uniform Circus BEAMS」監修のもと、そごう・西武が製作している。男女ともに大きく分けて2パターンのトップスとシャツ、ボトムス、小物類の組み合わせがあり、男性用が14パターン、女性用は28パターンのスタイルが選べるという。画一化された制服ではなく、スタッフが各自の個性を生かしてコーディネートを楽しめるというわけだ。

男性用はトップスがジャケット、カーディガン、シャンブレーシャツ、ポロシャツに、ボトムスがグレーか紺のパンツ。女性用はトップスがジャケット、ベスト、カットソー、ボトムスがスカートか、グレーか紺のパンツという組み合わせだ。ちなみに左端がKDDIの木村部長、右端が開発を担当したビームスの矢崎裕課長

トップスのベースとなる色は紺色だが、そこにauのブランドカラーであるオレンジがワンポイントで入っている。あえてオレンジを控えたのは、オレンジ中心の店内で映える色合いを考慮した結果だという(紺はオレンジの補色)。

全体としてはビジネスカジュアルスタイルなのだが、ボトムスも紺色の場合は落ち着いてシックな装いを、グレーの場合は若々しく活動的な印象を与えてくれる。発表会に出席したKDDIの木村奈津子コンシューマエクスペリエンス推進部長によれば、制服に付属するポーチなどの小物は、木村部長がショップ勤めの最中にスタッフ間で工夫しながら導入したものを参考にして採用されているとのことだ。

新制服のテーマは「『機能性』と『親しみやすさ』を併せ持ったビジカジユニフォーム」とのこと。KDDIとしてはauショップに親しみやすさをもたらし、もっと消費者にショップに来店する機会を増やしていきたいということだろう。

ちなみにNTTドコモも昨年10月に制服を一新しており、こちらは紺色をベースに赤と白のラインが印象的なデザインとなっている。ただしドコモの場合制服は女性のみで、男性まで制服を採用するのは、携帯ショップに関わらず、かなり珍しいと言える。ソフトバンクは2013年に制服を変えているので、サイクル的にはあと1、2年は現状のままだろう。