――先ほど『Back Street Girls』のお話がありました。『Back Street Girls』は極道3人組が性転換してアイドルとしてデビューするというお話ですが、例えばご自身が性転換してアイドルになるなら、どういうアイドルを目指しますか?

小西 そりゃ、かわいいほうがいいですよ。

森嶋 そうですね(笑)。

小野坂 かわいくてダンスができるほうがいいなぁ。

小西 歌は?

小野坂 歌は……そんなにうまくなくていいんじゃない?

小西 歌担当とダンス担当があるじゃないですか。小野坂さんはダンス担当ですね? じゃあ僕は歌の担当!

小野坂 お前が歌担当!?(笑)。

小西 ダンスにくらべたら、歌の方がいいです(笑)。

――この三人でデビューするのはいかがですか?

小野坂 高め合えるなら、ね。

小西 みんなライバルですからね。

森嶋 まぁ、全身整形しないといけませんけど(笑)。

――整形に失敗した者の末路も『Back Street Girls』では描かれていますよね。

小野坂 ありましたねー。

小西 ひどい末路ですよ。どんどん歪んでいく。そして「ゴクドルズ」に復讐しようとする。

小野坂・森嶋 うわーー!!

――実際にどうなったのかは原作を読んでからのお楽しみ、ですね。そのほか、収録で小野坂さんはご自身の出演されている作品などのマンガを読んでいるというお話がありました。では小西さんはいかがですか?

小西 僕は、いっぱい読んでます。

小野坂 本当にすごく読んでいるよね。いま一番オススメは何なの?

小西 いっぱいありすぎて困りますが、例えば『Back Street Girls』とか『グラゼニ』とかですかね。

小野坂 『グラゼニ』?

小西 野球漫画です。「グランドには銭が埋まっている」の略です。

小野坂 どういう作品なの?

小西 野球の試合ではなく、どちらかと言うと裏側を中心に描いているんですよ。例えば年俸とか。主人公が自分よりも年俸が下だったらちょっと強くいけるとか、年俸が上だったら打たれちゃうとか。他にもFA(フリーエージェント)するときはこういう仕組みだとか、色々と裏側がメインに描かれています。

小野坂 へぇ!

小西 それ以外にもオススメしたい作品はいっぱいありますよ。

小野坂 小西くん、僕にオススメするときはちょっと変化球のマンガを推してくるよね。

森嶋 変化球のマンガ(笑)。

小西 そういうやつばかりじゃないですよ。でも本当にジャンルは問わず読みますね。

――なるほど。小野坂さんは収録中に挙げられたマンガ以外にどのようなものを読みますか?

小野坂 そういえば『いぬやしき』をすごく楽しみにしていたことをいま思い出しました。既に完結した作品なのですが、最後は感動というか、虚しくなるというか……。始まり方も衝撃的でしたね。

――私、『GANTZ』は読んでいたのですが、まだ『いぬやしき』を読んでいなくて……。

小野坂 嘘!? エンディング、言おうか?

――できれば止めていただけると助かります(笑)。アニメ化も決定していますが、始まる前に読んだ方がいいですか?

小西 『いぬやしき』、面白いですよ!

小野坂 面白い。絶対に読んだほうがいいですよ。ジャンボジェット機を落とすところがね……それで……。 ※この後、盛大なネタバレを喰らいました。

―――……結末は分かってしまいましたが、是非読みたいと思います……。ちなみに森嶋さんは『いぬやしき』読んだことありますか?

森嶋 まだ読んでないんですよね。

小西 マンガは読むの?

森嶋 かなり読みますね。いまは電子書籍で昔好きだったマンガをダウンロードして読んでいます。電子書籍だと場所を取らないのがいいんですよ。

小野坂 そっか。

森嶋 小野坂さんはトイレに本を置かれているんですよね?

小野坂 トイレ以外にも、全部本だけの部屋もあるよ。

森嶋 えーー!?

小野坂 買っていくと貯まっちゃうんだよね。

――小西さんはいかがですか?

小西 僕はだいぶ処分しました。

小野坂 小西くんのほうが持っているよね。本とDVD。

小西 DVDは1万5,000枚くらいありましたからね。

――1万5,000枚はすごい!

小西 処分したので、だいぶ減りましたけど。あいうえお順にちゃんと並べていましたから。

――では、マンガも同等数を持っていらっしゃいますか?

小西 マンガも相当数ありましたが場所の問題もあって、電子書籍に代えてからはどうしても取っておきたいものだけ残して、あとは処分しました。

――小西さんは電子書籍を活用されているんですね。

小西 持ち運びができてどこでも読めるというメリットが大きいんですよ。旅行に行ったときなど、本当に便利。

小野坂 あとは黄色くならないとか?

小西 そうですね。あと開いたときに小さい虫がいない(笑)。

小野坂 あぁー、「シミ」ね、「シミ」。

森嶋 「シミ」っていうんですか?

小野坂 あの虫ね、「シミ」っていうんだよ、「シミ」!

小西 言いたいだけじゃん(笑)。ごめんね、言いたいだけだから。

森嶋 大丈夫です、「シミ」こんできました。

小野坂 おぉ?(笑)

――……。さて、今までは好みのマンガをうかがってきましたが、これまで読んだなかで影響を受けたマンガやキャラクターはいますか?

小野坂 僕は自分が演じた役にすごく影響されるタイプなんですよ。『トライガン』はすごく影響されました。『トライガン』を読んでいるとき、正義に目覚めてて、電車でちょっとした違反をしている人を見るとみんな「懲らしめてやろう」と思っていました。

小西 ヤバいやつだ(笑)。

小野坂 でも、それくらい影響を受けるんだよね。『キン肉マンII世』を演じているときは、自分がレスラー役だから、周りの人もみんなレスラーだと思っちゃうんですよね。だから「全然平気やろ」って技をかけてしまう。

小西 当時は挨拶代わりに思いっきり肩をパンチされていました。どこかネジが外れてるんだと思いますよ(笑)。

小野坂 僕は本当に影響されやすい。恋人役の共演者の女の子、みんな好きになっちゃいますから。

小西 お前……やっぱりヤバい奴やん。

小野坂 そうだよ!

小西・森嶋 (笑)。

――小西さんはいかがですか?

小西 僕は影響を受けるというよりはその役と作品がすごく好きになっちゃいますね。自分が関わるとそのキャラクターしか見えなくなるような感覚。声優って、喋れないキャラクターたちなどの代わりに、そのキャラクターの気持ちを代弁して喋る、人生を一緒に歩むみたいなイメージがあるんです。だから自分の役にどうしてものめり込んじゃう。

小野坂 そうなっちゃうんですよね。なり切る方が面白いんですよ。

小西 でも、のめり込みすぎるとキャストさんを役名で呼んでしまったり、逆にキャラクターのことを声優さんのことで呼んでしまったりってこともあります。

――なるほど。でもそれくらいのめり込んでいるということなんですね。

小西 そうですね。

森嶋 とても勉強になりました。本日の収録も勉強になることばかりで……。本当にありがとうございました!


「コミックBAR Renta!」の特番では、小野坂・小西の両名が漫画『Back Street Girls』の一シーンを声に出して読む企画も。また、二人のマンガ事情についてもマスター・森嶋が聞いている。