マルチデバイス対応電子書籍レンタルサイト「Renta!」の魅力を伝えることを目的としたミニ番組「コミックBAR Renta!」(TOKYO MX1放送)。本番組は店のマスターに扮した声優の森嶋秀太が、客として来店するゲスト声優の悩みに耳を傾け、カクテルの代わりにマンガをおすすめしていくという内容だ。
今回は9月28日に放送される「コミックBAR Renta! SP ~秋の人気声優祭り~」のゲストである小野坂昌也と小西克幸、マスターの森嶋秀太にインタビューを実施。番組についてだけでなく、それぞれのマンガ事情についてもうかがった。
――番組の収録、お疲れさまでした。今回の収録はいかがでしたか?
小野坂 番組でマンガを声に出して読むという企画を行ったのですが、そういう企画が僕は大好きで。特に男性から女性になるというキャラクターだったので、そういう複雑なキャラクターを演じるのが楽しかったです。
――普段のアニメなどのアフレコとは違いますか?
小野坂 自由度が違います。どうやってキャラクターを作るのか、自分で組み立てるのが面白いですね。
小西 僕もマンガだったりゲームだったりのセリフを延々と読むという遊びを小さい頃にやっていたので、今回の企画は楽しかったですね。しかも今回読んだ『Back Street Girls』は僕が普段から読んでいたマンガだったので、非常に楽しんで収録させていただきました。
――先輩二人に囲まれての収録でしたが、森嶋さんはいかがでしたか?
森嶋 緊張しましたが、お二人のお芝居を聞いているとすごく楽しくなってきて! 自然と笑みがこぼれてしまうような収録でした。
――学ぶところもたくさんあったのでは?
森嶋 本当にすごくたくさんありました。
小西 (小野坂の方を見て)ないですよね?
小野坂 うん。
小西 (森嶋が)終始、先輩の圧に戸惑い気味の顔してたもんね。この人たち、いつまでやるんだろって(笑)。
森嶋 そういうところも含めて勉強になると(笑)。なるほど、と思いました。
――小野坂さんと小西さんはプライベートでも親交があるとおうかがいしましたが、普段は今みたいにお芝居に関するお話、演技論などをお話されることはあるのでしょうか?
小野坂 ないですね。
小西 全然ない(笑)。
――収録中にもお話がありましたが、普段はゲームなどのお話をされることが多い?
小野坂 そうですね。普段そういう話をしながら、どういうキャラクターを作っていくのかを盗むのが僕らの仕事だと思うので。
小西 お酒は楽しく飲みたいですしね。
小野坂 「演技論」というのは自分のなかに持っているものなので、あまり教えたり、語ったりすることはないですね。
小西 学校で教えてもらったことは分かるけど、先輩に色々言われてもそこを自分で気づけないと理解しきれないと思うんですよね。先輩たちがやっていることを見て、「これってこういうことかもしれない」と学び、盗んでいくのかなと思うんです。
小野坂 僕としては「モノマネ」をするところから始まると思っています。僕は未だに後輩の芝居を見ていいところは盗んでいって、自分で真似していますよ。それでどんどん色々な役ができるようになっていく、という感じですね。
――お二人クラスになってもまだ盗み合いをする?
小野坂 盗み合いですよ。みんな。
小西 「●●ごっこ」の延長線上だとも思います。楽しくやったほうがいいし。
小野坂 楽しくやるから、アドリブも続けていくことができると思います。
森嶋 すごく勉強になります。
――深い話が聞けて私も勉強になります。収録ではオリジナルアニメなら自分の演技次第で色々とキャラクターも変わってくる、原作があるものはキャラクターありきというお話もありました。では、オーディションなどを受けるときは原作を読まれてから臨みますか?
小野坂 めちゃくちゃ読みますよ。原作があったら何巻まで出ているのか聞いて、家で一通り演じてみます。
小西 頭からやるでしょ?
小野坂 そうそう。自分の役以外も全部やります。
小西 それをやると全体のバランスが分かりますよね。
小野坂 そうそうそう! 自分のキャラクターのポジションも分かってくるんだよね。今回の『Back Street Girls』だと小西くんが組長役をやるんだったらこれくらいの音量でやるかな、小西くんよりも偉くならないようにするには自分はどう演じればいいかな、と一通り読んで考えますね。
森嶋 私も原作はすべて買って読みますね。頭のなかで理解して、声に出しています。