企業を悩ませ続ける脆弱性のリスク

世界に目を向けてみよう。興味深い項目があるが、ここでは脆弱性を取り上げてみたい。2017年上半期、トレンドマイクロ傘下の「Zero Day Initiative(ZDI)」とともに382件の新たな脆弱性を検出した。

図8 確認された脆弱性(2016年下半期と2017年上半期の比較)

大手ベンダーのApple、Google、Microsoft3社の製品で脆弱性が減少していた点に注目したい。

その一方で、脆弱性対策の困難性について指摘している。数千台にも上る端末の管理、検討すべき計画、また、業務の都合でアップデートの実行の困難性など、抱える課題は多い。しかし、それを理由に対策を放置することは許されない。脆弱性を放置すると、ネットワーク侵入、情報漏えい、ランサムウェア被害などのさらなる被害を招く。脆弱性対策について、今一度、確認すべきであろう。