数は少ないがニーズはありそう

セブン自販機は品揃えも品質、運営も含めて、"ミニセブン"と呼べるような存在だが、残念ながら、お目にかかれる機会は少ない。

現在はテスト段階にあり、稼動するのはわずか5台。今年度中に100台、来年度中に500台の設置を目指すというがそれでも少ない。加えて、オフィスビル、工場、物流センター、学校の休憩所や食堂など、オープンではなくクローズドな場所への設置を目的としているからだ。

しかし、ニーズは多分にありそうだ。たとえば、高層ビルの高層階で働く人をイメージしてほしい。小腹を満たすために、コンビニのある1Fに行くには、面倒に感じるときもある。そんなときにセブン自販機があったら、と思えるはずだ。オフィスに、オフィスグリコが広まったように、セブン自販機にも商機はありそうだ。

課題があるとすれば、設置にあたってビル所有者などへの許可取得が不可欠なこと。また、運営・管理を担当する近隣店舗の負担がどの程度のものか、日販をどの程度押し上げるのか、といったところだろう。このあたりは検証段階にあり現段階では何とも言えない。消費者、不動産の権利所有者、販売、3者が設置を望む方向に進むことに期待したい。