セブン‐イレブン・ジャパンがテスト設置を進める「セブン自販機」。まだ、わずか5台しか稼動していないという超レアな自動販売機を見てきた。
セブンがこだわったこと
9月19日に発表された「セブン自販機」。一般的な自販機と違うのかと問われたら、答えは"違う"だ。セブン自販機は一言でいえば、軽食を中心にした品揃えの食品自販機だ。
おにぎり、パン、サンドイッチといった軽食メインの品揃えで、セブンのオリジナル商品が中心のラインナップとなる。大小2台の自販機が連結されており、大が60アイテム、小が15アイテムの計75アイテムを販売できるようになっている。
購入する際は、お金を入れてお目当ての商品を選択、ボタンを押すと、選択した商品が運搬され、取り出し口から出てくる仕組みだ。
一連の動作は普通の自販機と変わらないが、違うところもある。それは温度管理だ。セブンは「店頭と同じ商品を同じ品質で提供する」という考えにこだわった。下に行くほど自販機内の温度が低くなっており、商品ごとに適切な温度で管理されている。当初は既存の自販機を活用しようとしたがうまくいかず、試行錯誤を重ねたという。
店頭と同じものとなると、時間の経過とともに品質が落ちるが、タイムアウトとなったものは販売しない自動販売停止機能も付けた。店頭と同じ品質を提供するという考えが貫かれていることがわかる。
ちなみに、商品は売れ行き次第で入れ替えていく。商品の補充など運営・管理は近隣の店舗が担当することになり、売上もその店舗に計上される仕組みだ。