最後はApple Watch Series 3。噂通りLTE通信に対応。iPhoneを持っていなくても、外出先で電話をとったり、Apple Musicのストリーミングオーディオを聞くといったことができる。ハンズオンのコーナーに並べられていなかったが、LTE通信機能を省略したGPSモデルという製品もあって、こちらは従来モデルと同じ使用感となるはずだ。LTE通信対応モデルは、ペアリングしたiPhoneと同じ電話番号が割り当てられるようになっている。SIMは内蔵のeSIMを使う。現物を見ていないので、なんともだが、外見上の違いは、LTE通信対応モデルのデジタルクラウンには赤いアクセントが施されているが、GPSモデルは従来と同じだというところだけだとのこと。この赤いデザイン処理が、ディオール オムの「シフル・ルージュ」を彷彿とさせると筆者は記したが、それとは全く関係なく、両者を区別するのに、たまたま赤になったくらいのことでしかないらしい。
ストラップにはミラネーゼループをスポーツ用にしたようなスポーツループをはじめ、新デザイン、新色が追加されている。また、アルミニウムケースのボディカラーについては、シルバー、スペースグレイに加え、ゴールドというラインナップとなり、ローズゴールドが姿を消した。Editionモデルは、新色のグレイが追加。Apple Watch Nike+でも新しいストラップが追加。Apple Watch Hermèsでは新しい文字盤が追加され、エルメスのドライビンググローブのデザインから着想を得て作られたシンプルトゥールラリー、エルメスのカレ(スカーフのこと)をモチーフにしたシンプルトゥールエプロン・ドール、ドゥブルトゥールの新色がラインナップに加わっている。
ハンズオンでは主だった機能のデモを見るという感じだったが、色々と機能を詰め込んだ割に、厚ぼったくなったりなど改悪となるような変更はなく、デザイン性は損なわれていない。Apple Watchについては3月にiPhone 7/7 Plusの(PRODUCT)REDが発表された際に春の新色バンド、6月のWWDCで夏の新色、今回9月に秋の新色をそれぞれ追加していることから、3カ月おいた12月にもスペシャルイベント、あるいはそれに準ずるような施策から「冬の新色」を発表する可能性が高くなったと言える。
ハンズオン会場はSteve Jobs Theater内で実施されたのだが、最中、CEOのティム・クック、チーフデザイナーのジョナサン・アイヴも顔を見せた。マイナビニュースでは、本稿に続き、基調講演のレポート、Apple Park/Steve Jobs Theaterのレポート記事をお届けする予定だ。