ASUS独自のテクノロジーで映像を美しく描き出す
ディスプレイは10.1型で解像度は1,920×1,200ドットのWUXGAだ。パネルはIPSを採用し、視野角は178度と広い。ASUS独自のTruVividテクノロジーにより、ディスプレイに重ねるパネルの層を通常なら6枚のところをカバーガラス層とLCD+タッチセンサーの2枚まで減らすことでシャープな表現をうたう。
加えて、Tru2Lifeテクノロジーによって、周囲の明るさに応じて自動的にコントラストやシャープさを調節し、屋外でも映像をクリアーに表示するという。実際に外で使用してみたが、グレオパネルということもあり、さすがに真夏(8月末)の直射日光ではキツかったが、ちょっと影に入れば明るい場所でもかなり綺麗に映像を表示してくれた。
また、「画面カラーモード」により色温度を自分好みに調節することも可能だ。オーソドックスな色合いにしてくれる「バランス」、色を際立たせる「ビビッド」、色相と彩度を自分で調節できる「手動設定」に加え、目に良くないとされているブルーライトをカットする「ブルーライト軽減フィルタ」のモードがある。
特に、最後の「ブルーライト軽減フィルタ」では、画面の黄色みが強くなるものの、寝る前などにダラダラとネットブラウジングするのに向いている。ただし、快適に見ていられるからとつい夜更かししてしまい、筆者のように寝不足になっても責任は取れないので注意してほしい。
「映画館のような音響」うたうサウンド機能はいかに - VODサービスでお試し!
前出のとおり、ZenPad 10にはステレオスピーカーを搭載している。さらにDTSプレミアムサウンドテクノロジーに対応しているので「タブレットにしては」という前提はつくものの、かなり高音質を体感できる。多少音が軽い感じがするのはサイズ的に仕方ないところが、AmazonプライムビデオやNetflixといったVODサービスを楽しむには十分だ。こだわりたい場合はサウンドの設定があるのでそこを調整すれば良い。
ところで、DTS Headphone:Xによりヘッドホンを使えばバーチャルサラウンドが楽しめるとのことだが、筆者としてはそこまで違いが分からなかった。価格を考えるとそこまで高望みはできないところかもしれない。とはいえ、筆者の目的である高音質でVODを楽しむ、という目的はきちんと果たしてくれている。
加えて前出のASUS TriCoverをスタンドにすれば、楽な姿勢でAmazonプライムビデオやNetflixといったVODサービスを存分に楽しめた。というかもうこのカバーは標準で同梱してほしいレベルだ。