2017年は4本の映画に出演し、今後の公開待機作も多数、さらに10月からテレビ東京系ドラマ『セトウツミ』(10月13日スタート 毎週金曜24:52~)にも主演するなど、活躍の幅を広げ続ける俳優・高杉真宙。最新作となる映画『散歩する侵略者』(9月9日公開)では、人の概念を奪い、地球を狙う”侵略者”の天野という難役に挑んだ。
7月4日には誕生日を迎え、写真集発売時に初の握手会も行うなど、どんどん大人になっていく高杉だが、今回侵略者の”ガイド”として行動を共にするジャーナリスト・桜井を演じた長谷川博己からは、大きな刺激を受けたという。
理想の大人になりたい
――先日誕生日を迎えて21歳になりましたが、変化などはありましたか?
19歳から20歳の誕生日は印象的だったんですけど、そこまで大きな変化はなくて、30歳になるまでの9年ってすぐなんだろうなと思いました。理想の大人になるための道、30歳までの道でいうと、まだまだです。今回作品でご一緒した長谷川博己さんのサングラスのかけ方がかっこよくて洗練されていたので、僕がそれをできるまでに何十年かかるんだろう、と思いました。
――男らしさを見せたいという気持ちはあるんですか?
年を重ねるにつれて、男の人が憧れる男になりたいと思うようになりました。早いに越したことはないので、頑張ります。
――20歳を過ぎて、俳優として大人として扱われる、というようなことはあるんですか?
寮から出たので、友達を泊められるようになりました。20歳になって、ごはんに呼ばれることも多くなりましたし、お酒の場が多くなって、行動範囲が広がった1年でしたね。
人間との違いを出す苦労
――今回は”侵略者”役。人間ではない役というところは意識されましたか?
侵略者といっても見た目は人間なので、違いを見せるのが大変でした。僕の演じた天野は、登場した時から人間と近い存在だったんです。他の侵略者は個性的だったり、服の着方も変わっていたりしますが、天野は人間に興味を持っていて真似しているところもあり、侵略者としての違いを見せなければという点に苦労しました。監督からは違和感を出すために、急に立ち止まって振り向いてじっと見ていて、と言われたんです。そのシーンは、演じていても気持ち悪い感じがあるのがわかりました。
――漫画やアニメが好きな高杉さんですが、SF作品ということで気持ちが上がったりしましたか?
盛り上がりましたね! 銃を撃つシーンもなかなかないですし、こういう作品に携われて嬉しかったです。失敗したら火薬も時間もかかってしまうから「やばいやばい、こわいこわい!」「時間がないから全員撃たなきゃ!」ってドキドキしながら撃ちました。手にも振動が伝わってきますし、漫画やアニメやゲームで出てくるシーンもこんな感じなのかな、と思って、テンションが上がりました。イメージトレーニングもしていたんですけど、ずっと銃を構えていたら「そんなに長くない」とつっこまれました(笑)。
――最近はアクションが魅力の少年漫画の実写化作品も多いですよね。出演したいと思ったりされますか?
ぜひ出られたら嬉しいですが、自分に合う役だったらいいなと思います。漫画が好きだからこそ、もし自分に合わない役が来たら、ファンとして納得いかないところも出てきてしまうと思うので……。そういう役もやってみたいですけど、不安と緊張はありますね。
――ちなみに、最近気になる作品は。
もう今は『ボールルームへようこそ』ですね! 今アニメが放送されているんですが、第1話の試写会の情報を見て「応募しちゃだめかな?」って思いました(笑)。