明るく高精細に撮れるデュアルカメラユニット
LG Electronics UK&北ヨーロッパ モバイルコミュニケーション ビジネスリーダーのAndrew Caughlin氏は、プレゼンテーションの中で「動画をSNSでシェアするカルチャーが成熟し、アマチュアのユーザーもスマホのカメラに高性能を求めるようになってきたため、V30は動画撮影機能を強化した」と説明した。
実際に、背面のメインカメラには16MPのデュアルレンズユニットを搭載。F値1.6の「クリスタルクリアレンズ」は、プラスチックよりも透過性の高いガラス製のレンズモジュールにより、一段と明るく高精細な動画撮影を可能にする。
新機能の「CINE VIDEO MODE」では15種類のプリセット「CINE EFFECT」により、撮影シーンに合った動画の色設定が簡単に行える。設定値はマニュアルでカスタマイズしてさらに追い込むこともできる。
動画撮影時には、通話用のレシーバーをオフにし、マイクとして活用することでより高品位なオーディオ録音を可能にする「HDオーディオレコーダー(Receiver-as-a-Mic/RAM)」の機能も搭載。大音量のサウンドも歪まずクリアに録音できる。
HDR対応の有機EL"フルビジョンディスプレイ"
V30はフロント面から物理ボタンを廃した有機EL"フルビジョンディスプレイ"を採用。ベゼルを峡額縁化して、片手持ちでの操作性も確保した。ディスプレイは高画質な「HDR10」のコンテンツの再生にも対応している。
フルビジョンディスプレイにより、VRコンテンツも没入感たっぷりで楽しめるのが特長。壇上では、GoogleのVRヘッドセット「Daydream View」が、V30とともに日本と韓国で近日中に発売されることも明らかにされた。
薄型・軽量デザイン
カラーバリエーションはブラック / シルバー / ブルー / バイオレットの4種類。きょう体は光沢感の強いアルミ製となっている。本体は最厚部のサイズを7.3mm、質量を158gとしている。薄型でありながらMIL規格の耐久性能を実現。IP68相当の防水対応としている。きょう体内部にはヒートパイプとサーマルパッドを装備して放熱性も高めた。バッテリーは3,300mAhで、クアルコムの急速充電機能に対応。ワイヤレス充電にも対応する。
プレスカンファレンスに登壇したLG Electronics モバイルコミュニケーション カンパニー プレジデントのJuno Cho氏は「評価の高かったV20をさらにブラッシュアップしたV30は、市場で最も美しく高性能なスマホだと自負している」とコメントした。
V30の日本発売は、秋冬の新機種として、Daydeream Viewと時期を合わせるかたちで実現されそうだ。高いハイレゾ再生能力と動画撮影機能を備え、規格外のスマホと言える本機。登場が待ち遠しい限りだ。