カフェでスイカを楽しむ
ウッドでまとめられた「すみまめカフェ」の店先には、パンや雑貨も置かれている。ここで飲んでみたいのが、夏季限定の「すいかスムージー」(580円)。さっぱりとしたスイカの甘みと、種を模したチョコの食感が楽しい。9月半ばころまで販売予定とのこと。
すみまめカフェでは、数人のお年寄りが楽しそうにおしゃべりをしていた。「確かに店員さんはとても優しい雰囲気だし、お年寄りも入りやすいカフェなのかも」と思ったのだが、実はここ、「介護相談のできるカフェ」なのだそう。これからの日本では需要が高くなりそうだ。
キラキラブランドって何!?
キラキラ橘商店街、自慢の逸品を「キラキラブランド」と言うらしい。商店街の商品ならどれでも付けられるのではなく、「キラキラブランド認定委員会」に推薦されなければならないという。そのひとつが、デリカショップ「くるみ」で見つけた「メンコロ」(90円)というお惣菜だ。
餃子だけどチキン
もうひとつのキラキラブランドを「鳥正京島店」で見つけた。「国産チキンぎょうざ」(110円)である。餃子のタネを鶏皮で巻き、秘伝のタレをつけてオーブンで焼き上げたというもの。3代に渡って受け継がれているとのことで、この地域の人気商品なのだろう。2015年には墨田区のブランド「すみだモダン」にも認証された。
謎メニュー多すぎ!
商店街入り口付近にある「千丸」は、謎メニューが豊富なお店だ。うどんやざるそば、たこ焼きなどがあるようだが、おそらくはたこ焼き屋なのだろう。
謎メニューの代表的なものは、おそばでは「大根そば」(600円)。ざるそばの上にお刺身のツマのように細切りした大根を乗せ、おそばと混ぜて食べるという。店主の女性によると「シャキッとした大根の食感が楽しい」とのことだ。
たこ焼きでは「たこパン」(250円)。これは、たこ焼きをマフィンで挟むという、何ともスゴい一品だ。ちなみに「たこパン テリタマ」(300円)もある。この発想は、以前訪れた下北沢の飛び抜けたオリジナリティと似通ったものがある気がした。
「たこパン テリタマ」(300円)にトライ。「マフィンで挟む」と言うので、「あの甘いマフィンか!?」と思ったら、イングリッシュマフィンだった。ちょっと安心したが、やはり炭水化物を炭水化物で挟もうというアイデアは不思議としか言いようがない。ちなみにテリタマの場合、マフィンにたこ焼きと卵サラダ、レタス、照り焼きソースが挟まっている。食べてみると、意外と悪くないかも、といったところだった |
キラキラ橘商店街は、日曜日定休のお店が多く、駅からも少し離れているため、わざわざ訪れる人もそんなに多くないらしい。しかし、下町らしい雰囲気の中で意外なグルメを楽しむなら、ちょっと歩いてでも行ってみてもいいかもしれない。
※価格は全て税込
筆者プロフィール: 木口 マリ
執筆、編集、翻訳も手がけるフォトグラファー。旅に出る度になぜかいろいろな国の友人が増え、街を歩けばお年寄りが寄ってくる体質を持つ。現在は旅・街・いきものを中心として活動。自身のがん治療体験を時にマジメに、時にユーモラスに綴ったブログ「ハッピーな療養生活のススメ」も絶賛公開中。