名物ニコ生『バトルナマァーズ』の人気は「ハエ」のお陰!?

――2年半を振り返って一番印象が変わったメンバーはどなたですか?

西山 だーますさん(増田俊樹)ですかね。最初のころはだーますさん、職人気質というか、お仕事にまっすぐってイメージで、あんまりプライベートなことをお話しする機会がなかったんです。でも、時間をともにするうちに、どんどんプライベートな話もしていって、どんどん言いたいことをお互いに交換できるようになってきて。それから打ち解けて、普段話すことも多くなっていきました。

山本 僕の誕生日に二人で遊んでたりとかしたよね(笑)。

――誕生日と言えば、西山さんは熱史と合同でお誕生日をプライベートでお祝いされてましたよね。

西山 そう、だーますさんと白井さんにサプライズでお祝いしていただいたことがあって。一緒にご飯を食べに行ったら、ケーキが突然出てきて。ニコ生とかで祝うタイミングがなかったから、熱史くんの誕生日と、西山の誕生日を兼ねてお祝いだよって言ってくれて、嬉しかったですね。2年生組でも実年齢的には年上のお二人なので、ほんといいお兄ちゃんたちに出会えたなと思いました。

――梅原さんの印象には、変化はありましたか?

山本 最初に会ったときは結構、素朴な印象がありましたね。

西山 1期が始まったときは、これから吸収していこうってタイミングだったと思うんですよ。僕も白井さんも梅ちゃんも。ガツガツとまではいかないけど、もう、すごく前のめりでやっていましたから。そういう素朴さはみんな持っていたと思います。

山本 色々な経験を積んだ上で、じゃなくて初めてのことが多かったから、当時は多少戸惑っていたところはあったんじゃないかなと思う。

――白井さんはいかがですか?

山本 あんなに面白いことをする人だとは思いませんでしたね(笑)。

西山 イベントでのはじけ具合が、想像もつかなかったんですよね。最初に会ったときは。

山本 でも、すごくいいなと思って。白井さんはハエ(のものまね)がさ、事務所NGになっちゃったじゃない。でもそういうことができるのが白井さんの良さで。僕たちはやっぱり「ハエ」が見たくて(笑)。

西山 そう、ただただ僕たちが見たかったんですよね。

山本 あれがあったからこそ、『防衛部』のニコ生が広がっていったところはありますね。

西山 たしかに。めちゃめちゃあると思います。ハエのお陰(笑)。

――白井さんがいるだけで、面白いことをしてくれそうな期待感が漂いますよね。

西山 何かやってくれるんじゃないかっていう期待がありますよね。

山本 でも、みんなからの期待が重いかもね(笑)僕は白井さんが自らやりたいときに面白いことをやるのが一番いいと思っているけど、つい「やって」って求めちゃう。それに応えてくれるのが白井さんの優しいところなんだよね。

西山 そう、本当に白井さんは優しいんですよ。白井さんがいてくれてよかったなって本当に思います。

山本 で、増田さんもいいところで白井さんに振ったりする。それもいいボケとツッコミの連携だなと思います。

西山 振って、それを拾って、でまたさらに振って、それも拾ってっていう連携が出来上がっていますよね。立ち位置がわかってきたからこそできるようになったことですね。

西山宏太朗が目撃してきた、山本和臣のカッコよさ

――少し懐かしい話ですが、1期のBD&DVD第1巻に収録されている特典映像では、西山さんと梅原さんの目の前で、増田さんと白井さんがケンカをするドッキリを仕掛けていて、それもお二人の連携プレーの妙でしたね。ネタばらしが終わった後、西山さんはとてもうろたえた様子で、「これからみんなでやってくのに、どうなっちゃうのかと思った」とおっしゃっていたのが印象的でした。あの頃はこんな未来を予想できていたでしょうか?

西山 あのころは、もちろん続けていきたいなとは思っていましたけど、ここまでずっと続けられるという、そんな発想がなかったですね。こんなにもみなさんから愛してもらえて、作品が広がっていくのは夢のようでした。

――また、『防衛部』のイベントは笑いあり涙ありという印象も強いです。2期の製作決定が発表された「美男高校地球防衛部LOVE!祭!」ではステージ上も客席も涙していました。ただ、山本さんはそれに限らず毎回イベントで目を潤ませている印象があります。

西山 でも、和臣さんは涙を見せないんですよ。涙ぐむけど、涙を見せないってところが僕はかっこいいなと毎回思っています。2期発表のときも、ビジョンを見て後姿で泣いていたんですよ。ぐっとこみあげるものがあったけど、前を向いてみんなに話をするときは、ほんとに堂々として、ついてきてくださいってお話しされている姿を見て、和臣さんが座長でよかったなと思いました。

山本 泣きたくはないんだよね。いつも。1期の最終回間近にやった公開ニコ生の時も僕は泣いちゃって。

――池袋のニコニコ本社で行われた公開生放送ですね。

山本 今のアニメって13話くらいで終わっちゃうので短いじゃないですか。でも、短い中で、みんなで作品のことを考えて一緒につくっていければいいなと思っています。1話の時点だと、やっぱりどうしても『美男高校地球防衛部LOVE!』という作品をみんなでつくっていこうという感覚がまだそんなにはなかった。だから、なるべくそういう方向に持っていきたいと思って、みんなと話したりしてやってきたんですけど、あの公開生放送のときに、それぞれが作品に対してコメントを言う場面で、みんなが本当にこの作品のことを考えてコメントしていたんですよ。それを5人で、お客さんの前で伝えられたって事実が、うれしくてしょうがなくて。もちろん終わってしまうのが悲しいというのもあったんですけど、みんながこの作品を「やってよかったな、だからみんなに見て欲しいな」というのを、たぶん心から思ってコメントしてるんだろうなっていうのが聞けて、こみあげるものがありました。

――そうした理由があったんですね。そして、2期が始まってから、よりキャストの皆さんの距離感は縮まっていったのでしょうか?

西山 みんなでよく鍋をしていましたね。特に2期はよく一緒にご飯食べるとか、集まる機会がほんとに多かったですね。和臣さんのおうちとかで、放送を観ることもありました。

山本 謎の集まりもあったよね、みんなで深夜にビリヤードをやりに行くとか。バーベキューにも行ったし。

西山 収録だけじゃなく、取材があったり、イベントのリハがあったり、こんなにたくさん集まってるのに、また時間を設けて会おうっていうのが、やっぱりみんながみんなのことを好きなんだって感じますね。飽きないメンバーなんです。

山本 本当に、みんな会いたがっているよね。

――『防衛部』で共演したメンバーと、別の現場で会ったりする時はどう思いますか?

西山 嬉しいですね。安心する。梅ちゃんとはずっとラジオをやっているし、だーますさんが出演してる他のイベントだったりニコ生だったりに行ったときは、すごく面倒を見てくださいますね。

山本 安心するって言っていたよ、だーますちゃん。西山さんに任せとけばいいって。

西山 そんなこと言ってもらえるなんて恐縮ですね。嬉しいです。

――今後も5人の絆は続いていくんですね。

山本 絆っていう大げさなものというよりも、これからも変わらず、気負わずに会いたいときに会える関係でいたいなと思います。

――最後に公開を楽しみにしているファンの方へメッセージをお願いします。

西山 今回、『美男高校地球防衛部LOVE!LOVE!LOVE!』ということで、LOVEがまた増えて、愛も大きくなって、またみなさんにお届けできることをうれしく思います。これもみなさんの応援のお陰です、ありがとうございます。この作品を観ていただいて、変わらない防衛部らしさと新しいところを両方発見できると思うので、ぜひお友達を連れて見に来てください。よろしくお願いします。

山本 今まで応援してくれた方は、卒業ということでちょっと心配している部分もあると思うんですけど、本当に観てよかったと思える作品になっているので、心配せずに観に来て欲しいです。1期、2期を見て好きになってくださった方には絶対に見て欲しい作品になっています。「防衛部ってやっぱりこういう作品だった」と振り返って楽しんでもらえると思います。そしてその楽しいと思える気持ちを共有したいなって思うお友達がいれば、ぜひ一緒に観に来ていただいて、そうするとその友だちとも防衛部のみんなみたいな気持ちが分かち合えると思うので、ぜひ観に来てください。