フレッシュネスが奇抜な手法を採用する理由

ハンバーガーチェーンのキャンペーンといえば、期間限定メニューを季節に合わせて用意するのが常套手段だが、フレッシュネスはレギュラーメニューをフィーチャーし、さらには売れていないという内部事情も公言するという珍しい手法で対抗する。

船曵社長はハンバーガー業界でキャンペーンの頻度が上がっており、CMを含めたメディア露出も多くなっていて、販促活動が活発化していると分析する。フレッシュネスでは、この流れに「ある程度は追随しつつ」も、「例えばおもちゃなどで」子連れ客の来店を促すのではなく、商品中心の訴求を図りたいという。

フレッシュネスの船曵社長

「おいしさ」だけでなく、商品の「奇抜さ、面白さ」も訴求していきたいというのがフレッシュネスの考え方。例えば現在、5年ぶりの復刻として展開中の「マンゴーバーガー」なども同社の姿勢が現れた商品なのだという。

業界では日本マクドナルドが「マック・マクド論争」を大々的にフィーチャーしたキャンペーンを展開するなど、販促活動のアイデア競争も熾烈な様子。あえて売れない商品にフォーカスしていて、“判官びいき”の心情にも少し訴えかけてくるような「スパムバーガー生き残りキャンペーン」だが、はたしてフレッシュネスの狙い通りの結果に終わるのだろうか。10月の結果発表に注目したい。