ゲストで招かれた日本交通の川鍋一朗氏は「父親も咽頭がんだった。声が出なくなると、例えばタクシーで病院に行くにも筆談などの手段が必要になる」と話し、周りの理解と協力が必要になることに言及。
その上で「弊社でも、介護の資格をとったドライバーによるサポートタクシーの提供を始めているが、思うように進んでいない。7,000名いるドライバーのうち、まだ50名ほどしかいない」と説明した。そうした背景もあり、岩瀬氏からパートナーシップの話を打診された際には、同じ方向を目指していると確信、協力を約束した。
また、ベアーズの高橋ゆき氏は「やはり、うちでも父親ががんだったので、本人も家族も生活が一変してしまうことを身をもって知っている。弊社では、これまで家族のサポートサービスを提供してきた。岩瀬社長からお話をいただいたとき、とても嬉しかった。患者さんの働く環境、暮らしの環境をサポートしていきたい」と説明した。
岩瀬氏は、最後に「従来なら、保険は給付金を渡して終わりだった。ダブルエールでは、支援サービスを通じて安心して治療にあたれる環境を提供する。保険のあり方そのものを変えることで、優しい社会の実現を目指していきたい」と抱負を語った。
がん保険には入っておくべき
このあと、トークセッションには2016年に乳がんを公表したR-1ぐらんぷり初代チャンピオンのだいたひかるさんがゲストで招かれた。がんを告知されたときは、もう仕事もできなくなると覚悟していたという。「病気のため、腕が上がらなくなった。物が持てず、人にぶつかったらどうしようという恐怖で外にも出られなくなった。髪が脱毛したのでウィッグをつけたけど、人にジロジロ見られている気がして嫌だった」とだいたさん。
そのときに、母親ががん保険に入れてくれていたことを知る。「お金の心配がなくなったことで、治療に専念できた。身体が健康なうちは、保険に入れと言われると押し売りされているような気持ちになる。でも自分はがんにならない、というのは根拠のない自信。飲み代より安い掛け金で入れるなら、入っておくべき」と実感のこもったコメント。ダブルエールについては「色んなサポートをしてくれる、思いやりのある保険。心が弱ったときに救われる人も多いのでは」と話していた。