マウスコンピューターは7月29日、同社の生産拠点である飯山工場(長野県飯山市)にて、恒例の「訳ありセール」を開催した。10回目となる今回は、新たな試みとしてPC本体だけでなく、周辺機器やパーツの販売も実施。特価品を目指して長野県内外から参加が集まった。
「訳ありセール」は、マウスコンピューターが毎年夏に開催している恒例イベントで、店頭展示で使用した製品や、わずかな擦り傷や凹みがある製品、化粧箱が汚れた製品を再整備し、動作確認した商品を「訳あり品」として特別価格で販売する。2017年で10回目の開催となる。筆者は今年も取材だけではなく「買う側」としても参加した。
毎年改善されてきたセールだが、今回もいくつか従来から変わった点があった。まずはセールの開始時間が前回の8時から6時へと繰り上げられた。長野というと軽井沢など避暑地のイメージがあるが、飯山は盆地で日中はかなり気温が上がる。訳ありセールでは開場前に長時間並ぶという参加者が多かったため、体調面に配慮した形だ。
また、大きな変更点として整理券の事前配布を実施した。しかも、ただ配布するだけでなく、セール当日の朝まで行われる「点呼」にすべて参加しないと整理券が有効にならないという仕掛けだ。
整理券は7月25日から配布を開始、点呼は25日から28日まで1日3回、29日の朝に1回行われるので、最大で13回の点呼に参加することでようやく整理券としての効力を発揮する。マウスコンピューターによると、配布初日の25日から30人程度が整理券を受け取り、そのまま最終日まで点呼に参加した猛者はなんと23人もいたという。
筆者は28日の21時30分ごろに飯山工場に到着し、整理券を入手。この時点で番号は183番であった。その後は翌日29日4時45分から行われる点呼に備えて宿に戻った。
セール当日は夜半から強い雨が降っていたが、未明にはやみ、筆者が飯山工場に到着したころには曇り空となった。3時に起床し、4時30分ごろに会場に到着。すでに多くの人が並んでいる。整理券の点呼を待つ人以外にも当日の朝到着したという人も見受けられた。駐車場に止められた車のナンバープレートを見ると、長野県内はもとより、関東圏や関西圏から来た人も多いようだ。
点呼に参加した証明となるスタンプを押してもらって列に着く。筆者はちょうど列の中間くらいの位置だったので、最終的には350人前後が開場前に並んだと思われる。