本体のケース。メガネケースを模したデザインとしている

時々、ウィンクセンサーによるシャッター操作がうまくいかないこともあった。メーカーのWebサイトのFAQで原因を調べてみると、そもそもウィンクセンサーの仕組みに関係がありそうだ。前述したとおり、筋肉の動きを検知するセンサーが組み込まれていると思われるが、光学センサーは見当たらなかったので、それ以外のセンサーのようなもので微細な動きを拾っているのかもしれない。そのためか、耳にBLINCAMの本体が乗ったり触れている状態だと、筋肉の動きが正しく認識されない場合がある。

筆者は右側の耳が少し大きいので、BLINCAMに触れてしまうことがある。そのため静かに座って撮影しているとうまく動作するのだが、歩きながら、あるいは車に乗っている状態だと徐々に位置がずれてウィンクを正しく検知しないことがあるのかもしれない。メーカーのホームページでは、誤認識を繰り返すようであれば本体を再起動するよう推奨している。

電源ボタンをシングルクリックする操作でも写真が撮れる

基本の撮影ポジションは、メガネに装着してウィンクで操作ということになるが、もし自撮りに使いたい場合は、本体を自分の方に向けて、電源ボタンを短くクリックすればシャッターが切れる。集合写真など画角をシビアに決めて撮りたい時のために、スマホにプレビュー画面を映しながらシャッターを切れたり、セルフタイマーを設定できたりすれば、ますます使いやすくなるだろう。

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使ってみると荒削りな部分も見えてくるが、使い勝手はアプリのアップデートなどによりブラッシュアップできるはずだ。本格的なアクションカメラは、身体にしっかりと固定する必要があり、あれこれと下準備が必要になるが、BLINCAMはメガネに軽く乗せれば日常のシーンをクリップできるので、これまで味わったことのない楽しさが見えてきた。願わくば、動画撮影や音声シャッターの搭載、さらなる小型化にチャレンジした新モデルも開発してほしいものだ。