骨密度は20歳頃にピークを迎え、それ以降は骨密度を落とさない生活習慣を心掛けることが大切となってくる。気をつけるべきポイントを下記にまとめた。

一日3食の中でバランスよく栄養素を摂取するようにしたい

1. 食生活はバランスよく
良質なたんぱく質、カルシウム、ビタミンD3、ビタミンKをしっかり摂ること。反対に加工食品や清涼飲料水などによく含まれるリンは摂取しすぎないように注意しよう。

2. 運動する習慣をつける
無理なく続けられる適度な運動を定期的に行おう。

3. 十分な睡眠をとる
骨の健康に必要な成長ホルモンは睡眠中に分泌されるため、6~7時間は寝るのが理想。

4. 無理なダイエットはしない

特に極端な食事制限や偏った食生活はしないように。

5. アルコールやカフェインの摂りすぎ、タバコは要注意
骨の健康に限ったことではないが、これらは悪影響を及ぼし、じわじわと体をむしばむ。

6. 月経バランスに注意する

エストロゲンの減少が月経バランスの崩れになっている場合もある。エストロゲンの減少は骨粗しょう症の原因にもなるため、若いうちに月経不順が続くようなら早めの受診を。

極端なダイエットが骨欠乏症を招く

上記の1~4は成長期の子どもにとって重要で、周りの大人が注意すべきことでもある。「骨粗しょう症(Osteoporosis)」とまではいかなくとも、その予備軍ともいえる「骨欠乏症(Osteopenia)」は過度なダイエットをした若い女性にも多いとのこと。一度下がった骨量は元に戻らないため、注意が必要だ。

極端なダイエットは骨にとってはよくない

浜中先生は「骨やそれを支える筋肉は重いため、骨量や筋肉量が増えるのを嫌う方もいますが、将来、健康な生活を送れなければダイエットの意味もありません」と話す。確かに容姿の美しさも、日々の生活を笑顔で送れる健康があってこそ。充実した日々のため、そして将来のためにも密度の詰まった強くてしなやかな「美骨」を目指すようにしよう。

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