ソフトバンクの同志、革命の志士たち
続けて、ソフトバンクグループ傘下の企業が紹介された。
今年6月に買収が発表されたばかりの、ボストン・ダイナミクス。CEO and Founder Mark Raibert氏 |
デモ動画では、四足、二足、二足車輪など様々なタイプ・大きさのロボットが登場。最大500kgを運べるという四足ロボットが、従業員の家に荷物を届けるシーンも |
大型犬サイズのロボット「SpotMini」が登場。障害物を乗り越えたり、台の上の物を取ってくるといったデモを披露した |
Raibert氏は「我々のゴールは、人間と同等な、またはそれを超える身体性能、知覚、インテリジェンスを持ったロボットです」と語る |
次世代衛星通信のOneWeb。Founder and ChairmanのGreg Wylerが登壇 |
およそ900の衛星によって地球全域の通信をカバーする計画。設計面からのコストダウンにより、衛星1基を100万ドル未満に。工場では1日3基の衛星を生産可能だという |
クラウドに巨大な人工知能の構築を提唱するCloudMinds。Founder & CEO のBill Huang氏 |
人間の脳に匹敵するインテリジェンスはデバイスに乗せるには大きすぎる。ならばそれをクラウド上に置き、通信することで、デバイス側は小さなインテリジェンスで動けるという考え方だ |
孫氏が「ソフトバンクグループの中核をなす」と位置付けるARM。CEOのSimon Segars氏が登壇 |
ARMは様々な分野で1,000以上のパートナーとビジネスを行なっていることも強み。過去25年間で1,000億ものチップを出荷してきたが、次の1,000億は4年間しかかからないだろう、というSegars氏 |
この他にも、ガンの早期発見に人工知能を活用するGUARDANT HEALTH、映像分析により自動車の安全・効率的な運行を支援するnauto、オーガニックフードを安全・安価に提供するPlenty、清掃ロボットへのAI提供でビジネスモデルを構築したBrain Corpなど、全10企業の個性的なCEOらが登壇し、事業内容の紹介を行った。孫氏のいう「人々の幸せのために、リスクを恐れずに投資」したことの証左が一同に顔をそろえた格好だ。
孫氏は基調講演の最後に次のように述べた。
「単に権力のために人生を費やすなら、それは虚しいこと。人々の幸せのために、地球上に生きる全ての生命体のために、我々の時代だけでなく、子や孫、100年後、300年後、1万年後の我々の幸せののために尽くしていきたい。情報革命、人工知能は、我々をより幸せにするために生まれたのだと私は信じています。みんなで新しい時代のジェントリになることを、そして技術の冒険者になることを願っています」