まだまだ民生用にするには価格の乖離があるが、今回の説明会では、2018年12月1日から8K実用放送が開始されることにあわせて、2018年度から家庭用途へと展開することを強調。2019年度以降は、8K/4Kチューナー内蔵商品のラインアップをさらに拡充する考えを改めて示した。
シャープ デジタル情報家電事業本部 副本部長の喜多村 和洋氏は、「実用放送の開始にあわせて製品を投入するのはメーカーとしての責務。2018年末に発売する製品は、民生用テレビとして耐えうる価格で発売したい。また中国をはじめ、8K放送が行われていない海外市場にも、積極的に展開していきたい」とした。
さらにチューナーを内蔵した8Kテレビや4Kテレビのほか、8Kチューナーや4Kチューナーを搭載したセットトップボックス、4Kチューナー内蔵レコーダーの発売を見込んでいる。「8K液晶テレビでは、60型、70型、80型とサイズ別にラインアップを揃える」と意気込む。
また、8Kカメラについては具体的な言及こそ避けたものの、エコシステムを含めて製品化への取り組みを進めることになりそうだ。そして、ここでは「One SHARP」のビジネスとして、事業を展開する姿勢も示した。
「シャープの8Kは、液晶パネルの開発だけでなく、高画質LSIの開発、製品設計、テレビの製造、サービスまで、すべて自社で対応する。これによって、高性能と高品質を実現することになる」(喜多村氏)