裏磐梯高原には絶景の観光名所が多く、避暑に向いた温泉リゾートホテルが多数点在している。福島県の中でも特に素晴らしい観光スポットだが、飲食店はもちろん、コンビニもほとんどないのが唯一の欠点だ。そのため、西に隣接する喜多方市で喜多方ラーメンを食べてから、裏磐梯へ向かうことをオススメしたい。付近を代表する観光スポット「五色沼」を効率的に巡る方法を含め、裏磐梯の温泉の魅力を紹介しよう!
銘店ぞろいの喜多方ラーメンは朝からイケる
そもそも喜多方ラーメンとは何か。醤油のイメージが強いと思うが、実は醤油以外にも多種多様な味わいがある。共通した定義としては、「平打ち熟成多加水麺」と呼ばれる、比較的水分量の多い麺を使用していることだ。
喜多方市にはラーメン屋が多数あり、喜多方ラーメンの組合「老麺会」加盟店舗だけでも50軒近くある。中でも有名なのが、喜多方ラーメンの発祥の店「源来軒」と、全国的にチェーン展開している「坂内食堂」だ。
初めて喜多方ラーメンを食べる場合は、このような有名店で食べるのが無難だが、福島県は思いの他、首都圏からも比較的近い。きっといろいろなお店にトライできるはずである。そこで、ここでは比較的穴場の三軒を紹介しよう。
喜多方ラーメンの銘店は、昼から夕方までの営業が多いが、中には朝から営業している店もある。「坂内食堂」も7時からオープンだが、「あべ食堂」も7時半からオープンしている。喜多方で朝食を済ませれば、裏磐梯の観光も午前中から堪能できるので、効率のいい旅ができるだろう。
トンコツ・煮干しのダシが見事に調和したスープはもちろん、麺にもこだわった「中華そば」は、まさに絶品。誰にでも自信を持ってオススメできる。
数ある喜多方ラーメンの銘店の中で、「坂内食堂」とともに不動の人気を誇るのが「食堂なまえ」だ。民家のような素朴でこじんまりとした店舗は、いかにも地方の食堂の雰囲気。極太の麺と透明なスープが特徴で、透明なのに絶妙なコクがあるスープが癖になるおいしさ。一番シンプルな「中華そば」は税込550円と格安で、心の底から温かい気持ちになれる一軒だ。
醤油も味噌も塩も期待を裏切らない
最後に紹介したいのが「来夢」(らいむ)。変わった名前だが近代的な店舗で、県内にチェーン展開している。「来夢」を推薦する理由は、年中無休で深夜まで営業しているので、観光の帰り道でも利用しやすいから。
また、典型的な喜多方ラーメンの醤油味だけでなく、味噌味も塩味も、安定感抜群のうまさで、喜多方ラーメンを好みの味で楽しめる点だ。会津若松や郡山にも支店があるので、裏磐梯からの帰り道で、喜多方まで遠回りする必要がないのもありがたい。福島観光の締めくくりに、知っていると非常に便利な銘店だ。
●information
喜多方ラーメン組合「老麺会」
あべ食堂
住所: 福島県喜多方市緑町4506
食堂なまえ
住所: 福島県喜多方市字永久7693-3
来夢 喜多方本店
住所: 福島県喜多方市字稲荷宮7
アクセス: JR磐越西線 喜多方駅から徒歩圏内
身体においしいものを堪能したら、いよいよ裏磐梯を代表する観光スポット「五色沼」へ行ってみよう。