AQUOS独自の人工知能エモパーも進化
AQUOS Rを語るうえで外せないのが人工知能(AI)への対応だ。まずは、AQUOSシリーズではおなじみのAI「エモパー」。今日の天気や話題のニュースなど、さまざまな情報を話しかけてくれるのが近未来的で楽しくなってくる。「えもこ」「さくお」「つぶた」の3エモパーから選択でき、いろいろな声のトーンが楽しめるのもポイント。個人的なオススメは独特な口調の「つぶた」だ。
「設定」画面の「エモパー設定」で、詳細なセッティングを施すことが可能。エモパーが収集して話しかけてくる話題の内容を細かく設定したり、自宅にいるときだけ頻繁に話しかけるように設定したりと、細かな部分まで設定できる。ちなみに、「声でエモパーを呼び出し」を有効にすると、ロック画面や画面がオフになった状態で「ハロー、エモパー」と話しかけるとエモパーが起動する。このほか、AQUOS Rに入力した予定に合わせてTo Doを提案してくれるなど、AIならではの機能が詰まっていて、いろいろ試したくなる機能となっている。
なんとなく癒やされる充電台「ロボクル」
SoftBankのAQUOS Rに付属する「ロボクル」は、クルクルと回る不思議な充電台だ(auでは同じく同梱、ドコモでは取扱なし)。AQUOS Rを装着しておくと、電話がかかってきたり通知などがあったときに回転してAQUOS Rのインカメラで人の顔を検知してくれる。つまりは、何かあった際にこちらを向いて知らせてくれるということだ。機能自体はそこまで最先端なものではないのだが、こちらを探してクルクル回っているのが、知能を感じさせてくれて楽しい。実際、着信した際にこちらを向いてくれると誰からかかってきたのかがすぐわかるので便利だ。実用的で癒やされるロボクルは、人工知能の上手な活用例といえよう。
バランス良く作り込まれたフラッグシップモデル
ここまでAQUOS Rの実力を検証してきたが、ユーザーにとって便利なように各機能がチューニングされている印象を強く感じた。単に機能を詰め込んだ独りよがりの多機能モデルではなく、ユーザーが快適に使えるように作り込まれたフラッグシップモデル。スマートフォン黎明期から続いてきたAQUOSシリーズの完成形の1つといえるのではないだろうか。