シャープのスマートフォン「AQUOS」シリーズのフラッグシップモデル「AQUOS R」は、ドコモ、ソフトバンク、auの3キャリアすべてから発売されている2017年夏モデルの注目製品だ。
2,560×1,440ピクセルの5.3インチ高精細ディスプレイには、120Hz駆動のハイスピードIGZOが採用されるなど、卓越した画面表示が特徴といえる。今回は、SoftBankのAQUOS Rを使用して、AQUOS Rの特徴的な機能や使い勝手などをチェックしていく。
持ちやすいボディと快適なUI
AQUOS Rは、最新OSのAndroid 7.1を採用し、CPUにはオクタコアのQualcomm Snapdragon 835、内蔵メモリ4GB、ストレージ64GBと最高レベルのスペックを搭載している。今回は、スペック上で注目したいポイントを確認するだけでなく、スペックには表記されない使い勝手なども検証していきたい。
まずは持ったときの感触をチェックしてみる。一言でいうならば「持ちやすい!」だ。片手でもスムーズに持てるサイズ感(これは人によって異なるかもしれない)が心地よく、美しいカーブを描いたフォルムながら、滑ったりすることなくカッチリとしたホールド感も実現している。本製品は、手に取るときに滑り落ちないように配慮されたエッジ感のある断面でデザインされているそうだが、なるほど確かに、と納得させられる持ちやすさを感じさせてくれた。
ソフトバンクの2017年夏モデルAQUOS Rはマーキュリーブラック、ジルコニアホワイト、ブレイズオレンジの3色展開。今回レビューするモデルはジルコニアホワイトだ。背面には光の反射色が変化する多層膜構造が採用されている |
AQUOS Rは前面下部に指紋センサーを搭載している。ロック解除に使う指紋は、「設定」画面の「ロックとセキュリティ」→「指紋設定」から登録することができる。登録時には何度も指をセンサーに押しつける必要があるので少々面倒だが、一度設定してしまうとロックの解除が実に快適に行えるようになる。セキュリティと使いやすさを両立したいならば、指紋認証を積極的に利用していくことをオススメしたい。ちなみに、この指紋センサーはホームキーとして使うことも可能だ。
キビキビとした操作感が印象的
次に、ホーム画面をはじめ、基本的なユーザーインタフェースをチェックしてみる。AQUOS Rに搭載されているホーム画面アプリである「AQUOS Home」は、シンプルでわかりやすいインタフェースを持ち、画面上から下にフリックして通知の確認や各種機能のオン・オフが行える。画面下から上にフリックするとアプリ一覧画面が表示され、インストールしたアプリを起動することが可能だ。
設定項目の確認など一通りの操作を行ってみたが、印象に残ったのはキビキビとした動きだ。とにかく引っかかりがなく、すべての操作がスムーズに実行できるのだ。もちろん、Androidスマートフォンにおける最高クラスの基本スペックを搭載しているのが大きな理由だと思うが、それ以外にも、ハード・ソフトの両面で細かな部分がチューニングされているように感じられた。持ちやすさも含め、使っていてストレスを感じないのは、日常的に使うスマートフォンにおいて魅力的なポイントといえるだろう。