ホテル不足が指摘されている大阪において、格安でアクセス良好な宿泊施設は貴重な存在だ。加えて、世界各国の蔵書約5,000冊が並ぶライブラリーも併設、などと聞くとワクワクしてこないだろうか。そんなホステルが大阪・難波にある。

この空間もまた、今日の宿の一風景

今だけ一泊1,500円~

ホステル「WASABI 大阪 Bed and Library」へは、地下鉄御堂筋線なんば駅B21出口より徒歩約1分。"浪速の台所"として知られる黒門市場を始め、なんばグランド花月や千日前道具屋筋商店街へも徒歩2~3分でアクセスでき、観光の拠点にもぴったりな立地である。

地下鉄御堂筋線なんば駅B21出口より徒歩約1分。街のにぎわいの中に「WASABI 大阪 Bed and Library」がある

WASABI 大阪は2016年12月にオープンし、和風カプセルタイプのドミトリーを展開。全140ベッドで、男性ドミトリーや女性ドミトリー、男女混合ドミトリー(ノーマルタイプ/テレビ・パソコン付き/2段ベッドタイプ)と、さまざまなタイプを用意している。

一般的なタイプのドミトリー

テレビ・パソコン付きのドミトリー

2段ベッドタイプのドミトリー

どのタイプも、価格は通常税込2,500円~だが、現在はオープニング記念で税込1,500円~にて展開。このオープニング記念価格の期間は未定なので、早い内に訪れることをオススメしたい。なお、全ドミトリーは禁煙となっている。

館内は無線LAN完備。PCも設置している

有料カフェの他、無料ドリンクコーナーも

お菓子や軽食も販売している

世界の本を好きな空間で好きなだけ

受付カウンターの奥には無線LAN完備のブックカフェが広がっており、壁面は約5,000冊の蔵書で覆われている。天井近くまでびっしりと並ぶその様子は圧巻なのだが、ふと見ると、棚の間に階段が設けられている。靴を脱いで登ってみると隠れ家のようなロフトがあり、ここでごろんと横になって本を読むのも気持ちがいい。

天井近くまでびっしりと本が並ぶ

ロフトは2部屋ある

この隠れ家感がいい

蔵書は漫画や小説、旅行ガイド、写真集などと多種多様。ビジネス書や哲学書までそろっており、空間がもたらしてくれる高揚感で、つい、普段は読まないであろう本にまで手が伸びてしまう。よく見てみると、日本語の他にも英語や中国語、韓国語、フランス語、ロシア語、タイ語とさまざまな言語の本もある。これらはスタッフが自ら現地で仕入れてきたそうだ。

ジャンルはさまざま。思わぬ出会いもありそうだ

「特にジャンルは定めず、いろいろな本をそろえました。すでにもう棚のスペースは限界に近付いているんですが、これでもまだ、棚に収めきれていない本もあるんですよ」とWASABI 大阪の支配人である大石夕貴さんは言う。本はドミトリーに持ち込みも可能なので、お休み前の一冊として楽しむこともできる。

寄せ書きされた卓球台。この卓球、実際に遊ぶこともできる

このブックカフェエリアは宿泊者以外にも開かれており、1時間・税込540円から利用可能。駅近という立地ゆえに、日中にはビジネス利用の人も訪れるという。コーヒー(税込290円)やビール(税込500円~)など、カフェメニューも豊富に取りそろえている。

ロフトの他、いろいろな席で本が楽しめる

続いては、パーソナルスペースとなるカプセルタイプのドミトリーを見てみよう。