――本作の原点である日本の『スーパー戦隊』をお兄さんの影響で見ていたそうですね。
見ていました! 『仮面ライダー』や、~レンジャーといった戦隊シリーズは、自然と見ていたものだったので、大人になってこういった形で参加させていただくのはとてもうれしいです。
――特にピンクレンジャーはみんなの憧れの存在ですよね!
そうですよね、かわいらしくてみんなのアイドルみたいな感覚で。でも、それを言われるとすっごいプレッシャーになるので、なるべく考えないようにしていました(笑)
――ピンクレンジャー(キンバリー)に共感する部分はありましたか?
キンバリーという女性は、クラスの中で派手なグループにいたはずなのに、あることがきっかけでハブぶられてしまう。それって女性だと理解できますよね。そういった部分は、自分だけではなくて女性だったらだれでもある部分なのかなと。そういう人間味のあるシーンがたくさんあるので、変身するまでにけっこう時間があるんですけど、その時間もストーリーとしてちゃんと楽しめるんです。ヒーローになっていく過程や人として成長していくシーンもこの作品の魅力だと思います。
――広瀬さんは、映画『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』(2009年)で岬ユリコ/電波人間タックル役を演じられた経験があり、戦隊モノと縁のある方なのかなと。
そうですね。やはり戦隊モノは子供たちに愛されているので、身内の中でもすごい人気者に。親戚、いとことか。それはうれしいです。
――今回も親戚の子供たちから反応ありましたか?
ありますね。また、『スーパー戦隊』を見ていた世代の方たちも「楽しみ」と言ってくれています。
――この作品は幅広い年代の人たちが楽しめる作品ですよね。
そうですね! ワールドプレミアに参加させてもらったときに思ったのは、2、30代の男性が断トツ多いなと。最初は子供向けというイメージだったんですけど、ワールドプレミアで大人の方が熱狂しているのを見て、たくさんの世代に愛される作品なんだなと実感しました。
――ちなみに、『仮面ライダー』に出演した経験は今回生かされましたか?
当時はお芝居を初めたばかりでしたので、右も左もわからない様な状態でした。ただ撮影から7年くらい経っているので、成長した姿をちゃんと出せたかなという感じはします。
――本作は、"パワーレンジャー"として立ち上がる5人の絆にとても感動しました。そういったチームで乗り越えた経験はありますか?
小学生のときのバスケですね。めっちゃ仲悪かったんです。なんでこのチームで戦っているのかなっていうくらい仲悪くて、口もきかないほど。それでも、試合になると自然とお互いをリスペクトし合っていいプレーができたりするんです。嫌いだけどどこか尊敬している部分があって、悔しいから嫌いとか、そういう思いもあったのかなと。今はとても仲良くて、連絡もとりあっているんですけど、あのときがあるから今の絆があるのかなと思います。
■プロフィール
広瀬アリス
1994年12月11日生まれ。静岡県出身。2008年に映画『死にぞこないの青』で女優デビュー。2009年には女性ファッション誌『セブンティーン』の専属モデルオーディションでグランプリに選ばれ、同誌モデルとして活躍。女優としては、テレビ東京系ドラマ『釣りバカ日誌』シリーズや映画『新宿スワンII』(17)など多数の映画・ドラマに出演するほか、赤堀雅秋演出の『世界』で初舞台にも挑戦した。
撮影:蔦野裕 (c)2017 Lions Gate TM&(c) Toei & SCG P.R.