ぶつかってもバラバラになる構造で安全性に配慮

発表会の後には体験会が行われた。Airblockのドローンは、操作アプリをインストールしたスマートフォンを近づければBluetoothペアリングが完了し、比較的簡単に操作できる。操作アプリの画面には、GUIのスティックといくつかのボタンがあり、自分のプログラムを割り当てることによって、単なる操縦だけでない動きを追加することが可能だ。

「操縦は比較的簡単」とはいっても、そこは空中を飛ぶドローン。なかなかうまく飛ばせず、壁に激突させる人が続出。Airblockのドローン本体は、中央のコントローラーとプロペラユニットが磁石でくっついているだけなので、ぶつかったときの衝撃は本体がバラバラになることで拡散している。また、発泡ポリプロピレンという軽くて弾力性のある素材を使っているため、身体に当たっても大きな衝撃や痛みはなく、安全性はそれなりに確保されている。

【左】アプリを立ち上げ、Airblockの近くにかざすことでBluetoothのペアリングを行う。【右】Airblockドローンのコントロールモード。左右の操縦スティック(青い丸)の間に3つのボタンが用意され、ここがプログラム可能な場所

【左】バッテリー。これ一つでドローンを8分、ホバークラフトを16分、動作可能。予備電池の販売は、現時点で決まっていない。【右】ホバークラフトモード。デモは比較的狭いコースだったので、コースなりに走らせるだけでもかなり大変だった

また、ベースユニットを変えると、ホバークラフトモードに変形する。地上ゆえに操縦は簡単かと思ったが、勢いが付くとなかなか止まらず、想定されているコース通りに動かすのは難しかった。

プログラミングは実際に体験できなかったが、いわゆるScratchなので、「Hour of Code」の経験があればすぐに使いこなせそうだと感じた。コマンドの箱を連結させて簡単にプログラミングできる。現時点でのサンプルを見た限り、8歳児にとっては難しい漢字が使われていたが、今後改善される予定とのことだ。

【左】プログラム画面。Scratchベースなので、直感的でわかりやすい。ちょっと漢字が多く、小学校の低学年には難しいかもしれない。【右】Scratchベースのプログラミング。コマンドの大分類をタップしてから、必要なものを右側にドラッグ&ドロップして、連結させることで動作する

【左】LEDの色指定。意外と多くの発色が可能。「一定の高度以上になったら色をグルグル変える」といった動作もできそうだ。【右】STEMロボットキットを国内でも投入。上の3種類が販売されており、下はカスタマイズ例。こちらのほが狭い家庭向けかもしれない

フォトセッションから。左端から、Makeblock社Japan Branch ManagerのChris Liu氏、Makeblock社CEOのJason Wang氏、ソフトバンクC&S 取締役 コンシューマ事業・新規事業担当の倉光哲男氏、ソフトバンクC&S 新規事業推進統括部 ロボット・IoT事業推進部の引地広明氏