短時間労働者の労働市場

「パートタイム労働者の職業紹介状況の推移」

厚生労働省「職業安定業務統計」により、2016年のパートタイム労働者(男女計)の職業紹介状況をみると、新規求人数は、月平均36万9,170人で、前年に比べ2万4,783人増加(前年比+7.2%)。新規求職者数は、月平均13万8,220人であり、6,134人の減少(同-4.2%)となった。

新規求人倍率は2.67倍で前年から0.28pt上昇。有効求人倍率は前年から0.18pt上昇の1.70倍となった。

また、パートタイム労働者の労働移動の状況をみると、2016年上半期の女性の入職者数は118万5,000人。前年同期に比べ4,200人増加(前年同期比+0.4%)となった。一方、離職者数は、前年同期に比べ14万1,000人増加(同+14.4%)の、111万9,200人となった。

家内労働者の就業状況

「家内労働従事者数、家内労働者数、補助者数及び委託者数の推移」

厚生労働省「家内労働概況調査」によると、2016年の家内労働者数は、10万7,747人で、前年に比べ3,291人の減少(前年比-3.0%)となった。内訳をみると、女性は前年比2.7%減の9万6,497人(家内労働者総数に占める割合89.6%)、男性は5.0%減の1万1,250人(同10.4%)。 類型別にみると、主婦や高齢者などの世帯主以外の家族であって、世帯の本業とは別に家計の補助のため家内労働に従事する「内職的家内労働者」は2,861人減の10万2,068人(家内労働者数に占める割合94.7%)。家内労働をその世帯の本業とする世帯主であって、単独で又は家族とともにこれに従事する「専業的家内労働者」は584人減の4,759人(同4.4%)。他に本業を有する世帯主であって、本業の合間に単独で又は家族とともに家内労働に従事する「副業的家内労働者」は、154人増の920人(同0.9%)だった。