パナソニックは5日、法人向けノート型PCのタフブック最新モデルとして「CF-33」を9月下旬より発売すると発表した。堅牢さをウリに、タフシリーズ(タフブックとタフパッド)のラインナップを強化し、国内での高成長を目指す。
タブレット単体としても利用できる「CF-33」を手に。写真左からパナソニック コネクティッドソリューションズ社 モバイルソリューションズ事業部 坂元寛明事業部長、アルピニストの野口健氏、パナソニック コネクティッドソリューションズ社 樋口泰行社長 |
タフブックに追加されたハイエンド
「CF-33」は「CF-31」に代わるタフブックシリーズのハイエンドモデル。防塵・防滴性能(IP65準拠)、耐振動性能(MIL-STD-810G準拠)を備え、タフシリーズに求められる頑丈さを備えながら、ディスプレイ部分が着脱式でタブレットとして単独で使える。
手袋着用時、水滴付着時でもタッチ操作が行え、高輝度液晶により、屋外の明るさでも使用可能。使用環境を選ばずに、バーコードリーダーや大容量バッテリの追加などのオプションにも対応しており、製造、物流、救急・消防など、いわゆる"現場"での利用が想定されている。
前モデルから大きく変わったのは、薄型・軽量化が大きく進んだことだ。CF-31は重さ約3.72kg。ノートパソコンとして利用するには重すぎた。CF-33は約2.76kgと1kgほど減量している。CF-33も持ち運ぶには重いのは確かだが、堅牢さが求められる現場には、携行性を犠牲にしても使用するに値するデバイスといえるのだろう。厚さも73.5mmからCF-33では46.1mmとなり38%の薄型化を実現した。
特徴を持たせただけに、一般的なタブレットやパソコンに比べても価格は高い。CF-33の参考価格は税別43万6,200円(価格はオープン、参考価格はパナソニックストア)。通常のノートパソコンが何台も購入できてしまう。堅牢性の高さが求められる業種・業界向けのデバイスであることがわかるだろう。