温泉好きがはまる秋の宮温泉郷「鷹の湯温泉」
鷹の湯温泉の館内には多数の浴場がある。宿の中で湯めぐりが楽しめる上に、多数ある浴槽の湯温も異なるので、好みの湯加減で温泉を堪能できる。
野天風呂のように大きな浴槽がひとつだけの温泉浴場もあるが、その場合でも、湯口の近くが高温、湯口から遠い所がぬるめになっている。浴槽の中で、自分好みの湯加減を探してみてほしい。
自分好みの湯加減で長風呂を楽しめるのは、温泉好きにとって最高のぜいたくだ。それが叶う秋の宮温泉郷「鷹の湯温泉」は、早めにチェックインして存分に温泉を満喫したい宿だ。長湯した後の冷えたビールも最高においしいので、ビール代金の勘定もお忘れなく!
●information
秋の宮温泉郷「鷹の湯温泉」
住所: 秋田県湯沢市秋ノ宮殿上1
アクセス: JR奥羽本線 横堀駅から宿泊者のみ予約制の送迎あり
横手焼きそばは「四天王」食い道楽本店で
初日は湯沢市内の名所を紹介したが、翌日は隣接する市町村まで足を伸ばそう。秋田県南部を代表するB級グルメが、横手市の横手焼きそば。銘店が多数あるが、9年連続「四天王」になっているのが、「食い道楽本店」と「横手駅前支店」だ。
「食い道楽本店」も「横手駅前支店」も、業態としては居酒屋なので、年中無休でお昼から深夜まで営業しており、観光途中の空いた時間にも利用しやすい。大盛りはないので、気に入った場合にはもう一皿注文しよう。
●information
食い道楽本店
住所: 秋田県横手市前郷一番町7-13
アクセス: JR奥羽本線 横手駅東口から徒歩5分(駅前支店は徒歩1分)
穴場感がある優美な日本三大盆踊り
秋田県羽後町の「西馬音内盆踊り」(にしもないぼんおどり)は、岐阜県「郡上踊り(ぐじょうおどり)」と徳島県「阿波踊り」とともに、「日本三大盆踊り」と呼ばれる700年の歴史と伝統を誇る夏祭り。日程は8月16~18日の毎年固定日開催で、人口約2万人の小さな町に、3日間で約10万人の観光客が訪れる。編み笠や衣装の美しさに加えて、哀愁を帯びたお囃子や亡者踊りなど見所が多々あり、第二の「おわら風の盆」とも評される。
富山の「おわら風の盆」は、あまりにも有名になってしまい、踊りを見るのが困難な程の混雑だが、まだまだ穴場の西馬音内盆踊りなら超余裕。しかも、有料観覧席制度が発達しており、中でも「仕切台」と呼ばれる簡易指定席なら、最前列で見られる。「仕切台」一本に4人座れて税込5,000円。うちわなどのグッズも4人分サービスされ、断然お得だ。
●information
西馬音内盆踊り
住所: 秋田県羽後町西馬音内本町108-1
アクセス: JR奥羽本線 湯沢駅より「西馬音内線」バスで約30分、北都銀行角下車(祭り開催時間は迂回のため、運転手に要確認)
夏季限定の「川原毛大湯滝」や「西馬音内盆踊り」を楽しみ、絶品ソフトクリームや横手焼きそばを満喫する秋田県南部の旅、いかがだっただろうか。秋田県の夏季限定イベントと言えば、毎年8月最終土曜日に開催される大曲の花火大会も忘れてはならない。今年の夏は暑くなることが予想されているので、少しでも涼しい東北の山間部の温泉地へ、避暑の旅をしてみるのもいいだろう。
筆者プロフィール: 藤田聡
温泉研究家、オールアバウト「温泉」「紅葉スポット」ガイド。温泉旅行検定試験で2年連続日本一になり、検定協会から「温泉旅行博士」の称号を授与される。温泉地を中心に周辺観光地の取材・撮影を行い、海外旅行にも決して負けない、国内旅行の奥深い魅力をメディアで発信中。紅葉や一本桜、夜景や四季の花などの絶景スポットにも精通している。