一般的なクラムシェル型のノートPC「MateBook X」は、フットプリントがA4サイズより小さい13インチディスプレイを搭載したノートPC。厚さ12.5mm、重さ1.05kgという薄型軽量が大きな特徴。ファーウェイのスマートフォン「HUAWEI P10/P10 Plus」と同じサンドブラスト処理を施され、エッジ部にはダイヤモンドカット加工によって、高級感と持ちやすさを両立させたという。
ディスプレイは13インチ2,160×1,440ドットのIPS液晶。コントラスト比1000:1、sRGB比100%の広色域、高コントラストのディスプレイに加え、Corning Gorilla Glassを採用して傷が付きにくくなっている。両端のベゼル幅が4.4mmと狭額縁化しており、画面占有率は88%で、13インチながらA4サイズ以下というコンパクトサイズを実現した。
プロセッサは第7世代インテルCore i5/i7を搭載。独自のスペース・クーリング・テクノロジーを採用したほか、「航空宇宙グレード」という放熱素材によって、Core i7を搭載しながらファンレスを実現した。バッテリー駆動時間は最大10時間。充電器は151gとコンパクトなポケット・チャージャーを同梱する。
「ノートPCでは世界で初めて」というドルビーアトモスサウンドシステムを採用。Dolby Japanの大沢幸弘社長は、「ファーウェイと一緒にMateBook Xのオーディオのハードとソフトをデザインしてチューニングしてきた」と話し、MateBook Xのオーディオ性能に自信を見せる。2つのモーターを備えた専用スピーカーや特注の制振材などによって、没入感のあるサウンドをスピーカーとヘッドホンの両方で体験できるとしている。
電源ボタンは指紋センサーと一体となっており、電源オンとWindows Helloによるログインが同時に行える。スリープ状態からは約1.9秒、電源オフからでも約9秒で起動するとアピールする。
キーボードはアイソレーションタイプでキーストロークは1.2mm、キーピッチは19.2mmを確保。バックライトを搭載するほか、防滴仕様も備えている。拡張性は、左右にUSB Type-C端子を搭載。左側は電源端子も兼ねており、別売のMateDock 2で拡張できる。
ファーウェイ・ジャパンの端末統括本部プロダクトソリューション統括部本部長の楊勇(ヤンヨン)氏は、2in1などの新ジャンルによってノートPC市場が活性化しており、「イノベーターが必要とされている産業」と指摘。Huaweiは毎年多額の研究開発投資を行っており、これをノートPC向けにも投入することで、「PC業界の新規参入組として、従来のメーカーと価格競争をするのではなく、技術やイノベーションによってPC業界に新しい活力を導入したい」と強調している。