ファーウェイ・ジャパンは7月4日、ノートPCの新製品として「HUAWEI MateBookシリーズ」(2モデル)を発表した。同社初のクラムシェルタイプとなる13型MateBook Xと、キーボードカバーと併用することでタブレットにもノートPCにもなる2in1モデルの12型MateBook Eという2製品で、発売はいずれも7月7日から順次。予想価格(税別)はMateBook Xが144,800円から、MateBook Eが92,800円からとなっている。

MateBook E(左)とMateBook X

世界のPC市場では出荷台数の減少が続いているが、2in1やウルトラスリムの製品は拡大しており、ファーウェイこの分野で攻勢をかけていく考え。それにもとづき、今回の新製品を用意した。

PC市場は縮小しているが、2in1やウルトラスリムは成長中

MateBookシリーズ自体は、Windows OSを搭載したノートPCで、初代モデルとして2016年に12インチディスプレイ搭載の2in1「HUAWEI MateBook」が発売された。この初代MateBookの後継モデルが、新製品のMateBook Eだ。

MateBook Eは12インチ2,160×1,440ドットIPS液晶を搭載。NTSC比85%の広色域・高輝度・広視野角ディスプレイで、狭額縁を採用して本体に対する画面占有率は84%と、コンパクトサイズに最大限のディスプレイを搭載した。

12インチ2Kディスプレイを搭載。基本的なディスプレイのスペックは初代MateBookと変化はないようだ

本体の薄さは6.9mmと薄く、640gで持ち運びも容易。側面には指紋センサーを搭載しており、Windows Helloでの安全なログインが簡単にできるようになっている。上部には2つのスピーカーを配置し、従来よりも大型の専用アンプチップを内蔵するという。

薄型軽量の本体(左)。2つのスピーカーを搭載し、ドルビーオーディオプレミアムによって高音質を実現(右)

プロセッサは第7世代Intel Core i5/m3プロセッサを採用。本体カラーはシャンパンゴールド、チタニウムグレーの2色。標準モデルに加え、Officeプリインストールモデルも用意される。従来は別売だったキーボードカバーが標準で同梱されるようになったのは大きな違い。

キーボードカバーは大幅に刷新。キーはアイソレーションタイプになり、本体との接続端子は3ピンになったことで、従来モデルとの互換性はなくなった。スタンドは、従来の折りたたみ式から折り曲げ式になったことで、無段階で角度を変えられ、最大160度まで傾斜が付けられるようになった。バックライト、防滴性能も備えている。

新キーボードカバーが標準同梱(左)。無段階で角度が変えられるようになった(右)

アイソレーションタイプのキーボード。キー形状は従来と大きく変わらない。細かいところでは、Fnロックが新たに追加された(左)。初代MateBookとの比較。初代はキーボードカバーを折りたたんでスタンドにするのに対し、新モデルでは中央部から折り曲げてスタンドにする(右)

そのため、無段階で角度を変えられるようになった

接続端子も一新(左)。こちらは初代MateBook(右)

MateBook Eの接続端子

拡張端子はUSB Type-C端子のみで、別売のドックはMateDock 2としてコンパクト化された。ほかにオプションでMatePenも従来通り用意される。従来モデルはモバイルバッテリーからの充電はできなかったが、MateBook Eでは5V出力のモバイルバッテリーでも充電できるようになったそうだ。バッテリー駆動時間は最大9時間。

バッテリー駆動時間(左)。別売のMatePenへの対応は従来通り(右)

本体カラーはシャンパンゴールドとチタニウムグレーの2色

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