Jリーグは30日、NTTドコモとトップパートナー契約、NTTグループとオフィシャルテクノロジーパートナー契約の締結を発表した。通信会社のサービスや技術でJリーグはどう変わるのか。

パートナーシップ契約はNTTドコモ、NTTグループともに2019年12月まで。だが先々も良好な関係を続けたいとしている。写真左:日本プロサッカーリーグチェアマンの村井満氏、写真右:NTTドコモの吉澤和弘社長

直近の変化はわずかかも

JリーグとNTTグループ、ドコモは昨年から関係を蜜にしてきた。JリーグとNTTグループ、Jリーグの放映権を持つライブストリーミングサービスのDAZNは、昨年7月にスタジアムのスマート化を進める協業契約を締結した。ドコモはDAZNと協業して今年2月から「DAZN for docomo」を開始、55万超の契約を獲得したことを明かしている。

そして、今回のパートナー契約によって、Jリーグとの関係をより一層深め、地域活性化、デジタルマーケティングの深化を進めていく。

しかし、そのための有効な取り組みが現時点では見えてこなかったというのが本音だ。デジタルマーケティングの深化の一環として、直近では、7月22日に行われる「明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2017 鹿島アントラーズVSセビージャFC戦」でドコモのサービスを利用したキャンペーンが開催される。これは勝利チームを選択した応募者全員でdポイント山分けするというもの。特設サイトから申込むことができる。

8月には、Jリーグ公式販売サイト「Jリーグチケット」で観戦チケットを購入する際に、dケータイ払いプラスも利用可能となる。dケータイ払いプラスは、対応のネットショップの決済でdポイントが付与されるサービスだ。

もう少し先の話では、地域活性化の取り組みとして、スタジアム周辺地域の店舗の連携も検討しているとし、dポイントの有効活用も考えているようだ。ドコモとパートナー契約で、Jリーグファンにはちょっと楽しみが増え、少しお得になるのかもしれない。