あらゆる面でユーザーに優しい
ニコンから気になるレンズが登場した。手ブレ補正機構を採用した超広角ズームレンズといえば「大きくて、重くて、お高いのでしょう?」と邪推してしまいそうだが、今回紹介する「AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR」は「小さくて、軽くて、リーズナブル」。すなわち、カメラバッグにも、体力にも、そしてお財布にも優しい一本である。
AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRのスペックを簡単に紹介すると、35mmフルサイズ換算で15~30mm相当の画角となるニコンDXフォーマット機専用の超広角ズームレンズ。開放F値はF4.5-5.6と特に明るいレンズではないが、テレ端(20mm) で約3.5段分の効果を発揮するVR機構を搭載している。ちなみに、レンズ鏡筒にVRのON/OFFスイッチやAF/MF切り換えスイッチは存在しない。
重量はなんと約230g! と驚異的に軽い。このレンズを1本余計にバッグに忍ばせることに躊躇はしないだろう。外観デザインとコンパクトな設計はまるでエントリークラスのキットレンズのような印象を受けるけれど、効果の高そうな専用の花型フードが付属している。
本レンズの名称「AF-P」は、AF駆動にステッピングモーターを採用していることを意味する。高速かつ静粛なAF駆動ができる一方で、D3200 (2012年4月発売) 以前のDXフォーマット機のように使用できない旧機種があるので注意が必要だ。